EURO2012の開幕が迫る中、本企画ではQoly編集部推薦のタレントたちを紹介。誰もが知るスタープレーヤーから知る人ぞ知る逸材まで取り上げるので、是非大会観戦の予備知識としてもご利用ください。
ドイツ史上最高のセンターバックになり得る大器
名前 | マッツ・フメルス Mats Hummels |
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国籍 | ドイツ |
出身地 | ベルギッシュ・グラートバッハ(ドイツ) |
生年月日 | 1988/12/16 |
身長/体重 | 192cm/90kg |
所属チーム | バイエルン・ミュンヘンII 窶錀 バイエルン・ミュンヘン 窶錀 ボルシア・ドルトムント |
主なポジション | CB/DH |
ドイツのサッカー史上を紐解けば、いつの時代にも優れたセンターバックが存在した。そして、彼らは、大まかに言えば、フランツ・ベッケンバウアー、マティアス・ザマー、ローター・マテウスのようなリベロ型とベルティ・フォクツ、ユルゲン・コーラーのストッパー型の2種類に分けられるだろう。しかし、その両面を持ち合わせたセンターバックとなれば、その数は限られていく。仮に最低限の条件を満たしたとしても、どちらか一方のレベルは少し物足りないものだからだ。
だが、現在のドイツ代表にはその歴史を覆す潜在能力を秘めた男が存在する、そうマッツ・フメルスである。
ドルトムントでユニットを組むスボティッチが「ブンデスリーガ最高のマンマーカー」と語るように対人戦の強さは極めてハイレベルで、インターセプト、ラインコントロール、カバーリング能力も秀逸。また、いかなる時でも沈着冷静にプレーするその佇まいは、シャルケのプレーヤーとして対峙したこともある内田篤人が「貫禄、落ち着き。30歳の選手みたいなプレーをする。前々から、アイツ、カッコイイナなって思ってた」と賞賛を送るほどだ。
そして、特筆すべきはMF顔負けの展開力。香川真司は度々「うちには後ろにも司令塔がいるんで」と口にしているが、そのフィード能力はレンジ、精度共に欧州トップクラスにある。代表チームにおいては(チームスタイル的な問題もあり)そのスキルを披露することはあまりないが、彼がボールを持った時の次なる一手にも是非注目して欲しい。
(筆:Qoly編集部 T)