EURO2012の開幕が迫る中、本企画ではQoly編集部推薦のタレントたちを紹介。誰もが知るスタープレーヤーから知る人ぞ知る逸材まで取り上げるので、是非大会観戦の予備知識としてもご利用ください。

リベンジに燃える“チェコの壁”

前回のEURO2008、下馬評を覆してのグループステージ突破まで、あと一歩と迫ったチェコ。しかしトルコとの最終戦、残り数分というところで、守護神の手からスルリと逃げたボールが、ベスト8進出を逃す悲劇の始まりとなってしまったことはあまりに有名である。

あれから4年。今季、チェルシーで悲願のチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げたペトル・チェフ。機動力はそれほどないが、196cmの身長でゴールマウスに立ちはだかる“チェコの壁”は、バイエルンとの決勝戦でもその実力を如何なく発揮した。ロッベンの2つの決定的なシュートを止め、PK戦でも活躍。ファンによってこの試合のマン・オブ・ザ・マッチにも選出された。30歳の守護神は先日、チェルシーと2016年までの契約延長で合意。クラブで最高の結果を手にした今、チェフの目は前回大会のリベンジへと向けられている。

チェコは1日に行われたEURO前最後のテストマッチ、ハンガリー戦で敗戦（1－2）。ベスト4に入ったEURO2004になぞらえ「あのときの日本戦の敗戦を覚えている？」と尋ねられたチェフだが、「当時のチームと比較はできないよ。ただ結果は残念だけど、あくまでテストマッチにすぎない」とかわした。2002年、自身がMVPに輝く活躍でU-21代表を欧州の頂点へと導いた実績を持つチェフ。近年やや影の薄くなったチェコを再び上位へと導けるだろうか。

（筆：Qoly編集部 O）

【厳選Qoly】U-23日本代表、パリオリンピックで「背番号10」を背負いうる3人

日本人がケチャドバ！海外日本人選手の最新ゴールはこちら