2012年6月12日(火) - サンコープ・スタジアム(ブリスベン)
Australia
1
0-0
1-1
1
Japan
ウィルクシャー(PK)
70'
得点者
65'
栗原

オマーン、ヨルダンに2連勝し、良い形でオーストラリアとのアウェイ戦に臨んだ日本代表。荒れたピッチとパワープレー、そしてアル・ガムディ主審の相変わらずの雑な判定に翻弄されつつも、勝ち点1を獲得。最低限の結果は残した。

立ち上がりは非常に危ない展開となった。ロングボールを放り込まれ、中に注意を惹き付けさせられてサイドに流され、クロスボールでピンチを迎える。空中戦やフィジカルコンタクトという弱点を利用された、「予想できてもなかなか止められない」奇襲を受けた。押し込まれてコンパクトさを失い、前線にボールは入っても距離が遠く、チーム全体で攻撃する状況にならなかった。

しかし20分を超えると徐々に改善。後方でボールを落ち着ける場面が増加し、こちらがサイドを押し上げて攻めれば、相手のサイドを押し下げられる。そうなれば相手のロングフィードも2トップ頼みになり、怖さは軽減された。

後半の立ち上がりもアグレッシブに来たオーストラリアに押し込まれたが、55分にミリガンが内田との交錯で2枚目の警告を受けて退場したことで、大きな先制のチャンスを得た。

そして65分、セットプレーから先制点を奪取することに成功。ショートコーナーで流されたボールを長谷部がリターン。キッカーであった本田がゴールライン付近を中央に切れ込んで折り返し、岡崎が中央で潰れてスルー。ファーに詰めていた栗原がゴールに押し込んだ。

だが69分、ミリガンの退場とは逆に日本にとって厳しい裁定が下される。コーナーキックからの守備の際、アレックスをマークしていた内田が手で抱え込んでいたとしてPKが宣告された。ウィルクシャーにこれを決められて同点に追いつかれたが、スコア以上にダメージは大きかった。

リズムを崩された日本は焦ったプレーが多くなり、無駄なボールロストや守備のミスが増加。酒井の投入もチーム全体を落ち着かせる、あるいは積極性を取り戻させる効果は現さず。逆にオーストラリアは、ボランチに下がっていたケイヒルを再びトップに上げ、徹底的にロングボールを放り込んできた。89分にはオフサイドポジションにいたアレックスと交錯した栗原に2枚目の警告が提示され、こちらも退場者を出してしまう。

苦しい状況となったが何とか失点を逃れる事に成功、ロスタイムに決定的な位置からのフリーキックを獲得して最後のチャンスを迎える。だが、準備中にアル・ガムディ主審は長い笛を吹き、試合が終了。終始判定に混乱させられた後味が悪い90分となった。

(筆:Qoly編集部 K)

{module [170]}
{module [171]}
{module [186]}
{module [190]}

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手