Croatia
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0
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0-0
0-1 |
1
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Spain
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得点者
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88' | ヘスス・ナバス |
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2点以上の引き分けなら共に決勝トーナメント進出が決まるとあって、戦前には“談合”の可能性も疑われたが、いざキックオフされると白熱した試合展開となった。
スペインはこの日もトーレスを1トップに置く布陣で臨むが、クロアチアの人数を掛けた組織立った守備に苦しむ。 パスコースを限定され、さらにダブルチームで対応してくる相手守備網に引っかかり、モドリッチが位置する相手左サイドからのカウンターを浴びて肝を冷やすシーンが散見された。
事態を打開しようと、相手を中央に引き寄せておいてサイドに展開するも、崩し切るには至らず。スペインには珍しく、ロングパス・ミドルシュートが目立つ展開となる。
クロアチアはヴコイェヴィッチが最終ラインのカバーに入ったり、スルナがイニエスタ・アルバのマークで最終ラインに並ぶなどして5バッグ気味になった際はモドリッチが中盤に戻ってしっかりと守備のタスクをこなし、相手に隙を与えなかった。
迎えた後半も前半同様の展開で推移し、13分にはクロアチアに絶好機が訪れるも、ラキティッチのヘディングシュートはカシージャスがファインセーブ。どうにか失点を免れたスペインは後半15分、トーレスを諦め、縦への突破に優れたヘスス・ナバスを右サイドに投入。対するクロアチアも後半20分にペリシッチ、イェラヴィッチ、35分にエドゥアルドを投入して得点を奪いに掛かる。
試合時間残り15分となると両チームともに足が止まり、チャンスの応酬となるが、ものにしたのはスペイン。試合終了間際、セスクの浮き球に抜け出したイニエスタのパスをナバスが流し込んで待望のゴールをゲット。
最後まで果敢に攻め、スペインゴールに迫ったクロアチアだったが、あと一歩届かずに試合終了のホイッスルが鳴った。
スペインを大いに苦しめた好チーム、クロアチアはイタリアがアイルランドに勝利したため、健闘虚しくGLでの敗退となった。一方、あわやのシーンを何度も作られたスペインはどうにか勝ち点3を上積みして首位でのGL突破を決めた。
(筆:Qoly編集部 I)