Czech Republic
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0
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0-0
0-1 |
1
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Portugal
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得点者
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79' | C・ロナウド |
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チェコは本国に戻ってアキレス腱の治療を受けていたロシツキーが帰ってきたものの、やはり無理はできないためベンチスタート。ビーレク監督は代役としてポーランド戦でトップ下に入ったコラージではなく、大会直前に急遽初招集した21歳のダリダを大抜擢。一方のポルトガルはグループステージ3試合とまったく同じスタメンで試合に臨んだ。
システム的に中盤の3人がマッチアップする形だったこともあり、ポルトガルはマンツーマン気味のディフェンス。序盤はチェコがこれになかなか対応できず、特に経験の浅いダリダのプレーには迷いが見られた。しかし、10分すぎから柔軟なポジショニングや後ろの選手が出て行くことでスペースを上手く作れるようになり、カウンターから何度かチャンスを迎える。
ポルトガルは一人ひとりがボールを持つ時間が長く、なかなかチェコの組織的な守備を崩すことができなかったが、前半なかばからロナウドとコエントラォンが左サイドを制圧。さらに、ロナウドが中央のスペースに度々入り込むようになり、ポルトガルのペースへと変わる。40分、ポスティガが右太腿を痛め、アウメイダと交代するも、終了間際にはロナウドがロングボールから見事なコントロールで決定機。これは惜しくもポストに阻まれたが、ポルトガル優勢で前半を終了した。
後半、ポルトガルは高い位置からプレッシャーをかけて一気に流れを掴み、その後は押せ押せの展開。チェコは相手の詰めの甘さとチェフを筆頭とした守備陣の踏ん張りでひたすら耐えるが、疲労感が否めずカウンターにはなかなか出て行けない。そして迎えた79分、右サイドの作りからモウティーニョが抜け出してクロス。ニアサイドのアウメイダを越えたボールを、大外からゲブレ・セラシエの内側へすばやく入り込んだロナウドがヘディングで合わせ、ついにチェコゴールをこじ開けた。
本来であればチェコは速やかに攻撃的な選手を入れて反撃に出なければならないはずだったが、ビーレク監督の動きは鈍く、逆にポルトガルのパウロ・ベント監督がナニに代えてクストディオを投入。チェコも86分に長身FWのペクハルトを入れたものの、結局チャンスは作れず。シュート本数20:2。内容的には完勝を収めたポルトガルが、地元開催で準優勝した2004年大会以来となるベスト4進出を決めた。
(権利元の都合により埋め込みコードの掲載を取りやめました)【マッチフルハイライト】
(筆:Qoly編集部 O)