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2012年8月3日(金) - ミレニアム・スタジアム(カーディフ)
Brazil
0
0-1
0-1
2
Japan
得点者
27'
73'
大儀見
大野

2位通過したことによって予選と同じカーディフで決勝トーナメントに臨んだ日本女子代表。内容としては攻められる時間が長い苦しい試合になったものの、少ないチャンスを確実に生かし、守備の集中を切らさず、0-2での勝利という結果をもぎ取った。

ブラジルの狙いは中央に人を集めて厚みを作り、阪口と澤のエリアで数的優位を作ってボールを収め、守備を引きつけたところでサイドバックのオーバーラップを使うという攻め。これにより阪口と澤を押し下げ、プレスをかけることでボランチ同士の連携を寸断し、あわよくばボールを奪ってチャンスに結びつける。同時に日本の攻撃力も殺ごうという形であった。

これに対応できず序盤から日本は押される展開が続いたが、徐々に大野や宮間がボランチの守備をサポートするパターンが増加。大儀見が孤立気味でいつものようにボールを収めて繋ぐことが難しくはなったが、全体的なバランスは改善し、チャンスも徐々に生まれてきた。

そして27分に先制点を奪取。ファウルを受けた後のリスタートを素早く行うことで隙を突き、澤のスルーパスから大儀見が裏に飛び出した。キーパーとの一対一を冷静に決め、リードを奪った。

ブラジルの最終ラインは最初から縦のギャップを作ることが多く、そして逆サイドのマークが薄いという癖があった。その前者が得点に繋がったといえる。

後半のブラジルはリードを奪われたこともあり、2トップ気味にしてマルタが下がり、逆にボランチの上がりを増加させて中盤をさらに分厚く。日本は大野をあまり下がったままにせず、運動量を上げ、攻撃に切り替わった際により前線に動くことを意識していた。

そのために依然として押し込まれる状況は続いたものの、熊谷と岩清水の最終ラインが堅くゴールを守り、上がってくるサイドバックに対しても中盤と距離を縮めて中央への切れ込みを許さず。

そして耐えている状況の中、相手を攻めさせたことがカウンターでの得点追加に繋がった。73分、鮫島のフィードを左サイドに開いた大儀見が受け、ディフェンスを外して中央へパス。後半の約束通り前に走っていた大野が飛び出し、切り返しでエリカを抜いてゴールに決めた。

終盤にはブラジルのプレーが雑になったこともあり、守備も大きく崩される場面は訪れず。このまま2点のリードを守り切り、なでしこは準決勝への切符を手に入れることに成功した。

(筆:Qoly編集部 K)

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