ーあなたは42歳ですが、どうやって選手たちに同僚ではなく監督として見られるようにしていますか?
「近い間柄であろうとするとそれは難しいね。でも、私はそう(近い関係)したい。ただ互いの領域についてちゃんと定めなければならない」
「私は何の問題もなく自分の選手たちと呑みにいくし、それが大好きなんだ。 でも、お互いに選手と監督だってことは分かっているし、仕事になった時は私はやつらのボスで、彼らは私の言ったことをやらなきゃならない」
ーでは、選手とは友達になりえる?
「もちろん。もし選手との間に友好関係があったとしても、プロである以上メンバー選考にそれが影響することはない。でも、そういう関係は好きだし、かつて指導した選手とばったり会ったときにはハグだってする。そういうことは報われない監督業にあって最も素晴らしいことでもあるんだ」
ー監督は報われない?
「常に孤独だし、あらゆることと戦わなくてはならないし、あらゆることが上手くいくよう気に懸けなくてはならない。ピッチ上のポジションや、選手のコンディションなど・・・。多くの懸念事項があるんだ。それが時に摩擦にもなる」
ーラージョの選手とは呑みに行きました?
「(リーグ第2節)ベティス戦に勝利した翌日はオフだったんだけど、たまたま会った選手たちとね。お互いの領域に敬意を払いつつならがも、素晴らしい時間だったよ」
ーあなたは試合のビデオをよく見るそうですね。どういった目的で?
「選手たちに相手チームのプレーを見せるんだ。何がチームにとっていいのか、悪いのか分かってもらうためにも。3時間試合を見て、10分のハイライトにしたりするから、寝る間もないよ」
ー今朝はどんなビデオを?
「マドリー対セビージャ戦のハイライト」
ーマドリーに欠陥はありますか?
「先日のCLシティ戦では素晴らしいプレーをみせたものの、セビージャ、ヘタフェ、グラナダ戦での戦いぶりはそれと同様とはいえなかった」
ーあなた自身はDFでしたが、ボール主体のチーム作りをしています。
「(現役時代を過ごした当時のデポルには)ベベト、マウロ・シウバ、マルティン・バスケス、ミロシェビッチ、キリ・ゴンサレス、フランなど巧い選手が多くいた・・・。そういうなかで過ごし、オーケストラにはピアノやバイオリンだけでなくトランペットも必要だと感じた。そして、私はその役割を喜んで引き受けた。そういうものもチームが勝つためには必要だからね」
「私は我がチームがいいプレーするのが好きだ。それが勝つための一番の方法だからね。ひどいプレーをして勝った試合なんて知らない。勿論いまとは違ったやり方で結果を得ることもできるだろう。でも、今日選手にも言ったんだけど、マドリー相手だろうが、自分たちのやり方で勝つことに価値がある。そうじゃなければ勝ちたくない」