「欧州遠征にオモフ」

某週刊少年雑誌にて連載が始まったファンタジスタ・ステラにおいて、本田圭佑の扱いが毎週気になる今日この頃、フランスに勝利、ブラジルに大敗という欧州遠征が終わりました。

アマコラムニストの端くれとして不適切な表現にお断りを入れながら思ったことを書きなぐっていこうかと思います。


欧州遠征そのものについてですが、マッチメイクそのものに不満は全く無いでしょう。最近調子の悪くないフランスはもちろん、近年ヨーロッパ組を招集しやすいという点から、ヨーロッパで頻繁に親善試合を行うブラジル。そして、このブラジルの事例が日本にも当てはまりつつある。ヨーロッパでプレー、しかも主力としてプレーする日本人が非常に増えた。

もちろん、日本代表でも主力。彼らのお給料を支払うクラブからすれば長いフライトで身体に負担をかけてまで日本に連れて行かれるよりも、ヨーロッパで試合をしてくれたほうが、はるかにありがたい。中田英寿がイタリアにいた頃はさんざん揉めていたことを覚えている方は少なくないでしょう。選手たちも都合はいいでしょうしね。

「クラブでの活躍なくして、代表での活躍はない」

と、移籍が整わずに悪戦苦闘するキャプテンについてはスルーするとして、基本的にはクラブで活躍してなんぼなところもあるし、ひいては日本人そのものの価値向上にも一役を買う。代表戦というのはクラブ視点で見れば、普段と違うことやらされるわ、違う気候に連れて行かれるわ、怪我のリスクがこっち持ちじゃないわ、で、もうネガティブな事のほうが多いわけである。もちろんポジティブな点もたくさんあるのだが、まあ、それがタイトルレース真っ最中だったり、何かの予選とは関係ない試合だったりするともうなんとも言えない。たかだか1~2試合のために、呼ばれたはいいが、試合に出られる人数というのは決まってるので呼んでも使われないことなんて多々ある。そんな選手は現日本代表にも多く当てはまる。ましてや怪我人がでて追加招集された選手なんてまさに。

もちろん、代表からしたら呼んでみないとわからないところもあるし、今回使わなかったからといっても、なかなか呼べないのだから次のための、という意味合いもあるのだろう。そもそも国をかけての戦いに、そんなことを考えるだなんて、ということもあるだろう。

しかし、それで主力のコンディション振り回されるクラブからすれば溜まったもんではない。それも代表の宿命と言ってしまえばそれまでだが、ヨーロッパのトップリーグでは、選手に突っ込む金が昔と比べて桁違いに増えているので、口を出さずにはいられない。怪我をした場合のお金がどうのこうの、なんて話もあるが、相当グレーなところというか、線引きが難しいだけに、なんとも言えないことも多い。皆さん、声を大にして「使わねーなら呼ぶな!」と各クラブの監督になったつもりで叫んでみましょう。広島方面の方々やシュトゥットガルトあたりの方々は特に力を入れまして。まあ、はっきりとものを言うクラブもございますし、そのあたりはクラブの力、なんてのも問われますが、代表側の、クラブとの駆け引き、なんてのもちょっとおもしろかったりします。だって、クラブが親善試合を前に、ちょこっと怪我をしたなんてニュース出すのなんてザラですし、選手もあんまり逆らえないクラブもあるわけですよね。決してスコットランド人のメガネのおじいちゃんがそうだなんて誰も言ってませんよ。この点、名古屋駐在経験のあるフランス人(現在ロンドン在住)は駆け引きあまりうまくない印象です。クラブも代表もうまくいっていたのに、怪我でどっちも台無しになっちまった、なんてケースよくあります。

ただ、クラブで出れないと、生活に直結しますから、どっちで怪我しても、いいことなんて無いんですよね。しかし、クラブもこういったリスクを組み込んでチーム・マネジメントしなきゃなりませんから、なかなか難しい。いや、だからこそ結果出た時には嬉しいんですが。

移籍問題も含めまして選手は誰のものなんでしょうかねえ・・・。

話がまた逸れました。

2月あたりにまたヨーロッパで親善試合なんて報道がありましたが、やれるんならやったほうがいいと思います。日本代表人気、なんて言われていますが、日本でキリンカップなんかやった時の盛り上がりって、Jのクラブの時とはちょっと違いますよね。いや、チケットは売れてますし、悪いことでは無いんです。悪いのは帰りの浦和美園の大混雑と小机の・・・いや、やめときましょう。

日本開催の代表戦はドル箱なんてことも巷では言われとりますが、極東の島国にいらしてくれる対戦国はというと、長いフライトでコンディションも良くないし、失礼ながら強豪国ではありません。もちろん、日本で日本人に対して、日本代表が試合を行うメリット、ということにはとっても意味があるわけであります。パフォーマンスの点を意識すれば、大半欧州組の代表のメンツ見ても、日本で開催するメリットが・・・ということが見えてきます。こうなると、今以上にヨーロッパでプレーする日本人が増えそうな感じのこの先、「強化」の意味では日本で試合するメリットが無くなり、「興業」と「強化」の試合の二極化が進むんじゃないか、とも思ってしまったりもします。極東だけではなく、まあ南米にもこれは言えなくもないので、しかたない部分だったりね。

で、Jがどうのこうのなるわけですが、これは市場の位置がヨーロッパには間違っても勝てないので仕方ないでしょう。力ある選手が、上を目指すのは当然のことですし、選手流出がどうのこうの言っても今更始まらんわけです。


さて、話が飛び飛びですが、フランスに勝ったりブラジルにこてんぱんにやられたことで自分たちの位置や、足りないもの、できたこと、などは改めてはっきりしました。これは非常に大きいと思います。これを糧にして、なんてありきたりなセリフですが、まさにそうやって、ブラジルW杯までにさらに成長できるか、だと。

「ネイマール無双」と化したブラジル戦でしたが、ラミレスや他の選手観てても、上手いなー、と思う場面はたくさんありました。とはいえ、アレほどまでに日本がコーナーキック取れた試合って、今まであまりなかったような。そういうところなどからも日本も成長もしている、ということは感じ取れました。ただ、ゴールへ直結する怖さとか、そういった部分はどうしても個のタレント力の差なのか、日本からは感じられないところはありました。足りないってことは足りるようにすればいいんです。個人が成長するのか、新しい選手が出てくるのかは別にして。成長の余地はまだまだあります。言葉にするのは簡単ですが、むしろ今まで日本の急成長っぷりは贔屓目に見てもすごいと思います。

五年前にタイムスリップしてマンチェスター・ユナイテッドやインテルで、日本人が毎週プレーしてるといって信じる人どれくらいいますかね?いや、いたと思いますが、ごく少数だと思います。

試合内容に関しては試合中に暴言吐きまくってるのでこのくらいにしておきますが、不在でわかる岡崎の良さや、飛び道具宮市の使い方、なんてのはやっぱり気になりました。


しかし、寄せ集めの代表ですと、やっぱりインテルとかマンチェスター・ユナイテッドって名前、効くなあ。いや、相手にね。

筆者名 db7
プロフィール 親をも唖然とさせるManchester United狂いで川崎フロンターレも応援中。
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