2012年11月3日(土) - エミレーツ・スタジアム(ラス・アル・ハイマー)
Japan
0
0-1
0-1
2
Iran
得点者
3'
55'
バルザイ
ファゼリ

来年行われるU-20ワールドカップ出場権を賭けたAFC U-19選手権に臨んだ日本代表。しかし初戦はイランに0-2、完敗に近い内容に終わり、厳しい船出となった。

試合は序盤からイランがペースを握る。開始3分でコーナーキックからバルザイのヘディングが決まって先制したことで、よりその流れは顕著となった。

4-3-3の中盤センターの数的優位を生かすため、センターバックが必ず対面する相手2トップをドリブルで外して縦パスを入れる。足元で収めることに成功したアズムンとイスマイリは果敢にドリブルで仕掛けアクセントを付け、ゴールに迫る。また左サイドのバルザイのドリブル突破はサポートがなくてもそれなりに持ち込めるため、第2の選択として十分に機能した。

また、フィジカルの強さを生かしたセカンドボールの奪取、後半途中での息切れも辞さないプレッシングとイランらしい形で、「攻めの守備」を構築していた。さらに、早い時間に先制したことで最終ラインに人数をかけることが出来たため、運動量の節約が可能となり、終盤まで完全に足が止まることはなかった。

事前の報道では「日本の情報がない」と漏らしていたイランであるが、実際にはかなり研究していたようだ。

日本は序盤から押される展開となり、イージーミスも頻発。前半はロングボールで渡が裏に抜け出した場面、左サイドからの折り返しを松本がシュートに持ち込んだ場面くらいしかチャンスがなく、完全に劣勢であった。

後半は守備で機能しなかった渡を下げて矢島を投入、彼をアブドゥラハザデーのマークにすることで中盤の枚数を増加し、バランスの改善を図った。実際に内容にも向上が見られたのだが、反撃に出ようとした途端に失点を喫してしまう。

55分に入ってきたばかりのファゼリにポストを許し、アズムンのパスからバフシュにサイドを破られてクロスを入れられた。最初のシュートはポストに救われ、弾かれたボールは櫛引の足元に渡ったが、これを保持できず先に触られてしまった。

この後小野瀬、田邊と攻撃的な選手を投入するも、相手の分厚いブロックを前にゴールを決められず。開幕戦を完敗という形で終えた。

また、同グループのUAEとクウェートの試合は1-1でのドローという結果に終わった。両チームとも前線のスピードを生かした攻めを得意としており、激しい展開となったが、両者譲らず引き分け。

35分に地元UAEがサイフ・ラシドのダイビングヘッドで先制するも、前半終了間際にクウェートがアル・ファハドのゴールで同点に追いつく。後半はスコアが動かなかった。


【以下、イラン戦ゴールシーン】

(筆:Qoly編集部 K)

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