Ulsan Hyundai
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3
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1-0
2-0 |
0
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Al-Ahli
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カク・テヒ ラフィーニャ キム・スンヨン |
13' 68' 76' |
得点者
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抽選でホーム開催を引き当てた韓国の蔚山現代が、アル・アハリを3-0と大差で撃破。韓国勢としては2年ぶり、蔚山現代としては初のアジア制覇を成し遂げた。
キックオフ直後から得意の縦に早い攻めでペースを握った蔚山は、13分に先制点を奪取。キム・スンヨンのフリーキックからカク・テヒがヘディングを決め、早い時間帯でリードを奪うことに成功した。圧倒的な高さを誇るキム・シヌクにハイボールを入れて相手を押し下げ、スペースを生み出して、キム・スンヨンとイ・グノの両サイドに自由を与えるというシステムは、今大会絶大な力を発揮したが、決勝でもそれは同じだった。
その後追加点を取れない時間帯が続くと、30分あたりからはかなり消極的になり、最終ラインが上がらず中盤のプレスが抜け、アル・アハリの反撃を許した。1点を守る意識が高すぎて、相手に自由を与えてしまったのである。
しかししばらく相手の攻撃を耐えると、逆に68分に追加点を奪取することに成功する。右サイドに流れたエスティベンがアーリークロスを入れると、ファーに動いたキム・シヌクがヘディングで折り返し。いち早く反応したラフィーニャが合わせ、ゴールに押し込んだ。
これで1点を返されても問題ない状態となった蔚山は、再び積極性を取り戻し、76分にさらに得点を重ねる。右サイドからイ・グノが仕掛けてクロスを入れ、一度弾かれたところを自ら拾って再度折り返し。ファーでフリーで待っていたキム・スンヨンが強烈なシュートを放ち、ゴールに叩き込んだ。
アル・アハリはセンターバックのカミル・アル・ムサ、左サイドバックのマンスール・アル・ハルビが負傷で出場できなかったからか、本来はボランチのバクシュウィンをウイングで起用。守備力を補う考えはあったのだろうが、結局3度ゴールを許してしまった。
本来はカウンター中心ながらパス回しもこなし、守備も集中してやれるという良さを持つアル・アハリであるが、緊張からかパスミスが多く、蔚山のロングボールに押されて前線が孤立する場面も多かった。またキープ力の高いディエゴ・モラレス、切れ味があるドリブラーのジェザウィを長い時間使わなかったことも、結果としては押されることに繋がってしまったのではないか。
(筆:Qoly編集部 K)