Kuwait
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1
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1-0
0-0 |
0
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Saudi Arabia
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ユースフ・ナセル・アル・スレイマン |
13' |
得点者
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前回大会王者のクウェートがサウジアラビアを下し、グループリーグ突破を決めた。
勝利が必要なサウジアラビアの攻撃的な姿勢によって圧力をかけられる展開とはなったものの、クウェートは反撃の狙いを捨てなかった。高い最終ラインの裏のスペースにユースフ・ナセルを走らせ、前に出てくるアハマド・アテーフの裏でアル・ムトワがボールを収め、チャンスを窺った。
そして13分、タラル・ナイフからのフィードが裏に通ると、狙い通りユースフ・ナセルがオマール・アル・ハルビを振り切ってシュートを放ち、ゴールに流し込んだ。
後半はさらに相手が攻撃に人数をかけてきたために引かされたものの、それでも前に残るアル・ムトワとユースフ・ナセル、そして途中で投入されたファハド・アル・アネジが積極的にカウンターを狙い、ゴールに迫った。
チャンスはものに出来なかったものの、押されっぱなしの展開を避けたこと、アル・ハルディの好セーブが続いたことが功を奏し、見事無失点で最後まで耐え抜いた。
サウジアラビアは、アル・ムワラッドとアル・カフタニのコンビネーションの悪さは明らかであったが、司令塔タイプのアハマド・アテーフが低い位置からゲームを組み立てる。これにより、今までと違って前線でボールが回るようになっていた。押し込む展開を予測しての戦術だったといえる。
しかし、高い位置を取った最終ラインの裏を取られ、狙いが裏目に出る形で失点。後半は最終ラインを削ってどんどん前線の選手を投入しパワープレーに出たが、最後までビハインドを跳ね返すことが出来なかった。2点を取れるチャンスはあったが、シュートの決定率、クロスの成功率が低く、アル・ハルディの好セーブ連発にも泣かされた。
これでサウジアラビアは2004年以来4大会振りのグループリーグ敗退が決定。ワールドカップ予選の早期敗退、西アジアカップでグループリーグ敗退、さらにガルフカップでこの惨状と、フランク・ライカールト監督の首は現実的に危うくなってきた。
(筆:Qoly編集部 K)