Morocco
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1
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0-1
1-0 |
1
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Cape Verde
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エル・アラビ |
78' |
得点者
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35' |
プラティニ |
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モロッコとカーボヴェルデの試合は、個人と組織の対決となった。カーボヴェルデが組織力で上回り良い試合を見せつつも、経験不足から後半を凌ぎきれなかったという内容だった。
前半にペースを掴んだのはカーボヴェルデ。攻撃では前線の3人がトライアングルを形成し、ボールを収めて仕掛けていくことをベースに、サイドバックやババンコが素早くサポート。守備でも彼らが高い位置からプレスをかけ、最終ラインを上げてコンパクトに保ち、運動量豊かにカバーリングを行う。
完成度の高い組織でモロッコのビルドアップを防ぎ、チャンスを作り出した。そして35分、パスミスを奪ってのショートカウンターで先制点を奪取。ライアン・メンデスが中央を持ち上がって守備を引きつけスルーパスを出し、プラティニが裏に抜けてループシュートを決めた。
しかし、後半の半ばを過ぎると徐々に試合の流れがモロッコに移っていく。1点を守り切ろうという意識からかカーボヴェルデの守備が下がってゆき、運動量が落ちてカバーリングが失われた。さらに71分にロニーを投入して中盤を増やした采配がそれに拍車をかけた。
このため、モロッコは終盤にチャンスを得ることとなった。彼らは攻撃的な面子を並べに並べた布陣ながら、ドリブルで仕掛けるかロングボールを入れるかしかない状態で、連携面を欠いていた。前半は完全に展開を読まれ、相手の精力的なプレスに苦しんだ。だが相手が下がったことによって、ようやく強引さが力を発揮しだしたのである。
そして78分、相手の中途半端なプレスをかわして同点ゴールを奪取。広大な右サイドのスペースをバラダが破り、マイナス方向のクロスをエル・アラビが合わせて、試合を振り出しに戻した。
カーボヴェルデ、モロッコ共に開幕から2連続引き分けで、どちらも決勝トーナメント進出のためには最終節での勝利が必須となる。
(筆:Qoly編集部 K)