Zambia
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1
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0-0
1-1 |
1
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Nigeria
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ムウェーネ(PK) |
85' |
得点者
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57' |
エメニケ |
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前回王者のザンビアがナイジェリアに追い詰められるも、終盤に幸運なPKを獲得して同点に持ち込み、試合を引き分けで終えることに成功。持ち前の粘り強さを見せたといえる。
ザンビアはナイジェリアを相手にするに当たって、まずは守備を固めてチャンスを伺うことを選択した。最終ラインを低めに設定し、サイドバックの攻撃参加を控えることで、相手が狙ってくるウイングへのフィードを封じた。さらにボールを回させることでスペースを作らせ、カウンターを仕掛けていく。
この戦術はかなり機能し、中盤の支配権は渡しつつも前半はナイジェリアの2倍のシュートを放っていた。25分にはエンカウスがムサを倒してしまったことでPKを与えるも、ミケルのシュートはポストに弾かれ、運良く失点を逃れることにも成功していた。
しかし後半はかなり厳しいスタートとなった。前半とは違ってナイジェリアは足下で受けてドリブルで仕掛けてくるようになり、個人能力で劣るザンビアは苦戦。守備が混乱する場面が目立ち、その結果57分に失点。ルングが低い位置でミケルにボールを奪われ、スルーパスを通され、裏に抜けたエメニケにネットを揺らされた。
だが、さすがに前回王者となった粘りは伊達ではなかった。ムベスマ、ムサカ・ムレンガ、さらにジョナス・サクワハを投入して攻撃陣を厚くしたザンビアは集中力を保ち、逆にオビオラを入れて守りに入ったナイジェリアを攻め立てる。
そして84分、ペナルティエリア左隅ぎりぎりの位置で浮き球を競り合ったマユカがオナジと絡まって倒れ、これに主審はPKを宣告。接触の度合いや位置を考えてもかなり幸運な判定であったが、あきらめなかったことがもたらしたものともいえる。
このPKをキーパーのムウェーネがゴール右上隅の難しい位置へ鮮やかに決め、スコアを振り出しに戻し、強豪との試合を引き分けで乗り切ることに成功した。
(筆:Qoly編集部 K)