Côte d'Ivoire
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1
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0-1
1-1 |
2
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Nigeria
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ティオテ |
50' |
得点者
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43' 78' |
エメニケ ムバ |
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優勝候補最有力と評価を受けていたコートジボワールがナイジェリアに敗れ、準々決勝で大会を去った。既に2014年ワールドカップで引退すると表明しているドログバにとっては、アフリカ王者のタイトルを手にする最後のチャンスを逃したこととなる。
とはいえ、運動量が乏しい試合内容、中国でのプレーを経たドログバの不調と、決して優勝できるような状態が整っていなかったことも確かである。この試合の立ち上がりも非常に悪いものだった。
前線では精度の高いフィードを蹴らせない程度の弱いプレスをかけ、最終ラインは裏を抜かれるリスクを避けてあまり高い位置を取らない。これによって中盤に大きなスペースが生まれ、ナイジェリアにほぼ一方的にボールを繋がれ、前を向かれて仕掛けられる展開となっていた。
30分ほど経過してようやく最終ラインの位置が上がり、縦パスに対してのチェックが強くなったことから立て直しに成功したものの、前半終了間際にセットプレーから失点を喫する。エメニケの無回転シュートに対し、ブバカル・バリがほぼ正面ながらも触ることができず、ネットが揺らされた。
後半に入るとさらにプレッシャーの強度は高くなり、50分にドログバのフリーキックからティオテがヘディングを決めて同点に追いつくことに成功する。この後も攻める展開は続いたが、特に守備での動きの重さは目立ち、運動量が減少してくるとその弱さが明確に表れてきた。
両チームとも中盤でプレスがかからずゴール前での局面が連続する中、追加点を奪ったのはナイジェリアであった。
低い位置でボールを持ったムバが勢いよく前に持ち上がり、長い距離を進出。ゾコラを外してミドルシュートを放つと、これがバンバの背中に当たって絶妙なループシュートに。ブバカル・バリの頭上を越え、ゴールに吸い込まれていった。
絶体絶命の状況となったコートジボワールは、ラシナ・トラオレを投入して前線を増加させ反撃を狙うも、ジョセフ・ヨボをピッチに送り込みゴール前を固めるナイジェリアの守備をこじ開けることができずに終わった。
(筆:Qoly編集部 K)
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