2013年3月12日(火) - オリンピック・スポーツセンター(南京)
江蘇舜天 0 - 0 ベガルタ仙台
初戦を引き分けで終えた仙台は、中国でのアウェイゲームに臨み何とかドローに持ち込むことに成功。最低限の結果を手にして帰国の途についた。
江蘇はスン・ケやイェフティッチの縦の侵攻力を生かす、速いサッカーを仕掛けてきた。仙台は6分に蜂須賀のエリアからピンチを迎えるも失点を逃れ、12分にはセットプレーからのエレイウソンのヘディングがクロスバーに当たり、九死に一生を得る。攻撃もウィルソンが前線でチームから浮き、ボールを前に持って行けない立ち上がりだった。
しかし徐々にウィルソンが中盤に下りてボールを触り、ゴール前の人数を減らしても全体が押し上がることを意識し始めてバランスは向上。スン・ケをイェフティッチから離してしまうことによって相手の攻撃力を削ぎ、守備力を向上させた。
だが、それでも苦しい展開には変わりはなかった。流れの中からのピンチは減少したが、セットプレーでは相手の高さを抑えられず、多くの決定機を作られた。後半には相手がかなり攻撃の際に人数を前にかけてきたために押し返せる機会が少なくなった。
さらに終盤には絶体絶命の場面が連続。84分にはスン・ケのスルーパスから途中出場のサリヒの飛び出しを許し、林が前に出て辛うじて止めた。その直後のCKではライン上で武藤が値千金のブロックを見せた。
そのほかにも多くのピンチがあったが、仙台の集中力は切れなかった。林のセーブは冴え渡り、守備も体を張り続けてシュートを止めた。その結果、苦しい展開の中で貴重な勝ち点1を手にする事に成功した。