4月14日、Kリーグ・クラシック第6節が韓国の各地で行われた。

最も注目される試合となった「コリアン・ダービー」こと水原三星ブルーウイングスとFCソウルの一戦は、1-1の引き分けで終了、勝ち点1を分け合った。

フィギュアスケート選手のキム・ヨナが始球式を行い幕を開けた試合は、前半にFCソウルが1点を先行するも、終盤に投入されたラドンチッチが同点ゴールを決め、ホームの水原がドローに持ち込むという展開に。

この試合に先発出場した北朝鮮代表チョン・テセは、前半7分にFCソウルのDFキム・ジンギュへのタックルで1枚目を、前半39分に相手GKユ・サンフンの足を蹴るファウルで2枚目の警告を受け、Kリーグ移籍後初の退場処分に。先日は初ゴールで嬉し涙を流したチョン・テセであるが、今度は悔し涙を見せつつピッチを去ることになった。

チョン・テセは試合後のインタビューでこう話したと、朝鮮日報紙が以下のように報じている。


◆ 「チームメイトに申し訳ない」

「気持ちを入れてプレーしたが、間違いを犯してしまった。私自身なぜあのようなことをしたのかが分からない。警告を受けていたという事実を忘れていた。私の分まで戦ってくれたチームメイトに申し訳ない。自分のミスでチームが勝利する可能性を減らしてしまった事実についても、本当に反省している。ピッチから出た後もしばらく動けなかった。仲間たちがどうにかゴールを入れてくれるように祈るだけだった」

「退場はしたが、多くの観客の目の前で、いい雰囲気の中で行われたスーパーマッチでプレーできたのは、いい経験だったと思う」


 水原の監督を務めているソ・ジョンウォン監督は試合後に以下のように話し、チョン・テセのさらなる成長を期待するとコメントした。


◆ 「よりいい選手に生まれ変わることが出来るチャンス

「ラドンチッチを切り札として勝負をひっくり返さなければならないという算段があった。適切な時間に彼を投入できたことが、引き分けに持ち込めた要因であったと思う」

「(チョン・テセの退場については)選手本人がどれだけ心を痛めていることか。ビッグゲームにおいて不本意な退場をすれば、心理的に困難な状況になることはわかっている。このような状況を経験することは、今後よりいい選手に生まれ変わることが出来るチャンスでもあると思う。彼は打ち勝てると信じている」




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