「世界のフットボールのトレンドの中心は今まさしくスペインやイングランドからドイツに移りつつある」といった記事をよく見かける今日この頃。
確かにバイエルンとドルトムントがあれほどの強さを見せつければそれも当然と言えるだろう。バイエルンはハインケスの元、史上最強時代をまさに今謳歌しており、来季からグアルディオラがやってきて、大物選手もくるとかこないとか。少なくとも今後2、3年はフットボール界の中心で話題を集めることになるであろう。
そして、ドルトムントである。前述大物選手と名を伏せたが、ゲッツェが来季いなくなるのはほぼ決定的であり、レヴァンドフスキも夏の移籍を既に心に決めているとか。
そんなドルトムントが来季も今のように注目を集められるのかというのが当コラムのテーマである。
ドルトムントの強さの秘密は…いやいや、やめておきましょう。だいたい文章を読むのが好きな方はこの手の記事を何度も目にしているでしょう。よく言われている一人一人のプレスの形の意識づけも強さの要因でしょう。
そしてここからは筆者の意見。ここで同意が得られるか否かでこのコラムの評価も変わってくること間違いなしです。
彼ですよ。ロベルト・レヴァンドフスキ。レヴァンドフスキは世界で過小評価されている選手の一人だと考えます。ビッグクラブの間では確かな評価を得ていますが、サッカーファンの間では「よく点取るドルトムントのFWでしょ」程度の認識をされている気がします。もっと言えば先のレアル・マドリー戦の4得点でようやく認知されたくらいにさえ思えてきます(あくまで印象論)。
彼はすごいですよ。
ドルトムントの中盤の運動量は確かに特筆すべきもので、ボール奪取後のカウンターは世界で誇ることができるものでしょう。しかし、いくらロイスやゲッツェが速さや運動量を兼ね揃えているといっても一人でカウンターを仕掛けることは到底不可能です。そこでスイッチとなるのがレヴァンドフスキ。
「おい、スイッチとなるトップの選手なんてどこにでもいるだ」なんて声も聞こえてきそうです。