しかし、彼のカウンタースイッチは優秀なのですよ。

通常、一回くさびを受けてはたいて、その後中央でラストパスを受けるというのが、よくいるCFの形であります。勿論彼はそういう動きも多いですが、ボールタッチの柔らかさゆえにもう一つ武器があります。彼ははたいて一目散にゴール前に向かうのではなくもう一度今度は前を向いた状態で受ける準備をし始めます。そしてロイス、ゲッツェのランニングを促しながら前へのチャレンジもできるということなのです。彼は身長のわりにキープ力があることで、韋駄天たちが横を駆け抜けていくことも可能になるのでしょう。

要するにポストプレーを崩しの一歩目と考えると、彼は崩しの二歩目三歩目にも貢献できると考えられます。

“いなくなる"ゲッツェの才能は確かにまばゆいばかりです。天性のスピードとドリブルセンスはドルトムントにおいてまさにアンタッチャブル。しかしドルトムントの中盤に最低限必要な能力は運動量、スピードです。ゲッツェほどのドリブルはできなくとも、運動量で貢献できる選手はいくらでもいるはずです。そこにクロップが自らのサッカー哲学のいろはを叩き込めばゲッツェの穴は最小限に埋められる可能性があります。 一方レヴァンドフスキの代役は運動量などでカバーできるようには思えません。類いまれな決定力、前述のボールさばきの巧みさ、これらは指導してどうのの問題ではありません。今のボールを奪うまでのプレッシングは彼なしでも再現できますが、縦に速いカウンターの精度の高さは彼なしであるとスケールダウンは避けられないでしょう。

彼がいなくなりビッグネームを獲得しないのならば、やっているサッカーの変化か衰退の一途をたどることは避けられないでしょう。

レヴァンドフスキは筆者が思うにプレミア向きの選手。年齢はまだ24歳、彼がどんなサッカーファンからも評価される真の名声を得るまで末永く応援したいと思います。

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