ブルガリア代表のリュボスラフ・ペネフ監督は17日、5月30日の日本戦、6月4日のカザフスタン戦に臨むメンバー24名を発表した。
現在のブルガリア代表は国内組が多く馴染みの薄いメンバーであるが、2014年W杯欧州予選では、イタリア、チェコ、デンマーク、アルメニア、マルタという難グループで暫定ながら2位。昨年5月にオランダを2-1で破り、予選のイタリア戦でも2-2の引き分けを演じるなど、なかなかレベルの高いチームだ。6月は予選がないため、今回の遠征ではイヴェリン・ポポフやスタニスラフ・マノレフを中心に現時点でのベストメンバーが招集された。(唯一、レフ・ポズナンの若きウィンガー、アレクサンダル・トネフがポーランドリーグの閉幕時期の関係で欠場)
そのなかでも注目が、ヴェセリン・ミネフとヨルダン・ミネフ(ともに32歳)、ゲオルギ・ミラノフとイリヤ・ミラノフ(ともに21歳)という2組の双子選手。日本で言えば佐藤兄弟(寿人と勇人)と森崎兄弟(和幸と浩司)が一緒に代表でプレーするようなものであり、おそらくこうしたチームの来日は代表・クラブを含めて初めてではないだろうか。
ちなみに、今回たまたま揃ったわけではなく、4人とも通常通りの招集。ミネフ兄弟はヨルダンが右、ヴェセリンが左のサイドバック。ミラノフ兄弟はイリヤがセンターバックで、攻撃的MFのゲオルギは2012年のブルガリア最優秀選手に選ばれた逸材である。
【追記】レギュラーのGKミハイロフは指の負傷のため招集を辞退。
GK:
ニコライ・ミハイロフ(トゥウェンテ/NED)
ヴラディスラフ・ストヤノフ(ルドゴレツ・ラズグラド)
プラメン・イリエフ(レフスキ・ソフィア)
ミハイル・イヴァノフ(レフスキ・ソフィア)
DF:
イリヤ・ミラノフ(リテックス・ロヴェチ)
アレクサンダル・アレクサンドロフ(チェルノ・モレ・ヴァルナ)
イヴァン・イヴァノフ(パルチザン/SRB)
ゲオルギ・テルジエフ(チェルノモレツ・ブルガス)
ペタル・ザネフ(ヴォリン・ルツク/UKR)
ヴェセリン・ミネフ(ボテフ・プロヴディフ)
ヨルダン・ミネフ(リテックス・ロヴェチ)
ラドスラフ・ディミトロフ(スラヴィア・ソフィア)
MF:
ヴラディミル・ガジェフ(レフスキ・ソフィア)
ゲオルギ・イリエフ(チェルノ・モレ・ヴァルナ)
スヴェトスラフ・デャコフ(ルドゴレツ・ラズグラド)
ゲオルギ・ミラノフ(リテックス・ロヴェチ)
ステファン・ヴェレフ(レフスキ・ソフィア)
フリスト・ズラティンスキ(ロコモティフ・プロヴディフ)
スタニスラフ・マノレフ(フラム/ENG)
スパス・デレフ(CSKAソフィア)
エミル・ガルゴロフ(ルドゴレツ・ラズグラド)
FW:
イリヤン・ミツァンスキ(インゴルシュタット04/GER)
ヴァレリ・ボジノフ(ヴィチェンツァ/ITA)
イヴェリン・ポポフ(クバン・クラスノダール/RUS)
現役時代はブルガリア代表に加え、スペインのバレンシアやアトレティコ・マドリー、セルタなどで活躍した46歳のペネフ監督。彼が2011年11月に就任して以降、チームは低迷期を脱した。