一部の情報によれば、ファーディナンド一行は即座に地図を買い、小学校近くの駅前で抱えきれないほどの花束を買ったとの報道がある。朝日新聞の取材に対しファーディナンドは以下のように答えている。
「国籍も肌の色も超え、1人の人間として哀悼の意を捧げたかった」
ファーディナンドはこの7年後、2008年のクラブワールドカップで来日をはたした際も付属池田小学校に花束を贈っており、そこからさらに時を経て、今回再来日することとなった。
リオ・ファーディナンドという男の魅力は、ピッチ上以外でも自らの意思を主張できるところにあるように感じる。ファーディナンドのツイートは、きわめて率直でストレートだ。人種差別問題には勇敢に立ち向かい、協会の不正にも一刀両断。そんなファーディナンドの芯の強さを、今回のツイートからも確認することができる。
ちなみに、マンチェスター・ユナイテッドのレジェンド、 アンディ・コールも今回のツアーに帯同しているようで、東日本大震災の被災地を訪れている。
本日開催されるRe:Generation Challengeを前に、東日本大震災の被災地へアンディ・コール @vancole9 が訪れた。 pic.twitter.com/PvRQwJAuNN
— Manchester United JP (@ManUtd_JP) July 23, 2013
今日の長居スタジアムでも、ファーディナンドの存在感は圧倒的なものがあった。そして彼には、ピッチ外でも人々に勇気を与えることのできるメンタリティも備わっている。親日家としても有名で、中でもヤマハ社のバイクがお気に入りだというリオ・ファーディナンド。
この偉大な男が近い将来、再び来日してくれることを心の底から期待したい。