日本 2-4 ウルグアイ

27' ディエゴ・フォルラン

29' ディエゴ・フォルラン

52' ルイス・スアレス

54' 香川真司

68' アルバロ・ゴンサレス

72' 本田圭佑

コンフェデレーションズカップでの惨敗、そして国内組で望んだ東アジアカップでの優勝を経て迎えた親善試合。強豪ウルグアイを招いての戦いは、守備の不安定さという最近の課題がはっきりと表れたものとなった。

当初試合は互角に始まったかと思われた。日本もチャンスを作るような場面があり、比較的お互いに激しくプレッシャーをかけることはなく、どちらもパスミスが見られるやや不安定な戦い振りだったからだ。

しかし、展開は徐々にウルグアイの方へと傾いていく。彼らは当初ロデイロがやや左高め、ガルガーノが右になっていた。しかし、しばらくしてガルガーノが左に移ってバイタルエリアをマークし、ロデイロが右寄りの低めに流れ、香川、柿谷、本田、遠藤の中間の、プレッシャーを受けにくい位置からタテにパスを繋いでゲームを作った。

それが序盤にスアレスの飛び出しを生み出し、川島がかろうじて前に出て防いだものの、守備が崩されかけてきていることを感じさせた。

そして27分、左サイドの深い位置からルガーノがロングボールを入れると、スアレスが裏に抜け出して折り返し。フォルランが中央に飛び込んでシュートを放ち、ウルグアイに先制点が生まれた。またその直後にもフォルランが直接フリーキックを決め、立て続けに日本のゴールを破った。

さらに後半スタートしてから数分、またもロデイロが起点となって右サイドに展開、スペースに上がったマキシ・ペレイラのクロスを吉田がブロック。しかしクリアがミスになり、それを拾ったスアレスがシュート。日本はさらに3失点目を喫した。

日本は54分に遠藤の折り返しから本田がワンタッチパスを出し、香川が裏に抜け出して一点を返す。しかし68分にはクリスティアン・ロドリゲスのクロスからアルバロ・ゴンサレスに4点目を決められ、万事休す。その後本田がフリーキックで得点をあげて2点差に迫るも、その後はウルグアイの人数を揃えた守備によってシャットアウトされた。

ゲームを作っていたロデイロが交代し、さらに複数点のリードを持っていたことからウルグアイはかなり後半は受け身になってくれた。日本も前半より相手ボランチへのプレスをかけており、前線に人数を揃えて攻勢はかけていた。しかし、前半の2失点が響き、状況を劇的に変える結果にはならなかった。

最終予選の最終節でイラクに0-1と勝利して以来、これで7試合連続の失点を喫している日本。今回も目立ったミス絡みでの失点があり、ウルグアイの勝負強さを感じると同時に日本の「脆さ」もまた現れた試合だったと言える。ワールドカップまで残り1年を切り、これからの親善試合でこれを克服することが出来るのか。期待と不安が渦巻く時間が始まった。

 

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