199cmという背丈でゴールにそびえ立つベルギーの守護神、ティボー・クルトワ。

ヨーロッパでの活躍はまだ日が浅いものの、21歳と思えない落ち着きと抜群のセービング能力でアトレティコ・マドリーでレギュラーを掴むだけでなく、もはや世界的GKの仲間入りを果たしたとさえ言ってもいいだろう。

ベルギー代表でもリヴァプール所属のシモン・ミニョレから完全にレギュラーを奪い取り、翌年に迫った2014年W杯での活躍が期待される注目候補ナンバーワンのGKだ。

そんなクルトワをめぐって、バルセロナとチェルシーが激しく凌ぎを削っていると、スペイン紙『Mundo Deportivo』は伝えている。

クルトワの所有権を現在保有しているのはチェルシー。チェルシーは2011年にクルトワの移籍を実現させて以降、アトレティコにローン移籍を継続させてきた。本来は昨シーズンまでの2年間がローン期間だったが、今シーズンがW杯前年とういうこともあり、このローン期間は1年間延長されることになった。

そんなクルトワに目をつけたのが、バルセロナだ。バルセロナは、今シーズン終了後にビクトル・バルデスの退団が決定的とされており、第2GKのピントも契約延長しないことが濃厚。一度に2人のGKを失うバルセロナが、同じリーガで幾度も苦しめられたこのベルギー人守護神に白羽の矢を立てたわけだ。

チェルシーは今シーズン、クルトワをローンバックに失敗したことから、急遽マーク・シュウォーツァーを1年契約で獲得。これは明らかにクルトワのローンバックを見越したものであり、W杯終了後、クルトワをめぐる激しい交渉合戦が予想されている。

なお『Mundo Deportivo』はクルトワのチェルシー復帰が実現すれば、バルセロナはペトル・チェフにもオファーを出すのでは、と伝えている。

同紙がバルセロナ寄りの媒体であるためその真偽は怪しいが、いずれにしても、バルセロナがビクトル・バルデスの後釜を本格的にGK見定めていることだけは間違いなさそうだ。

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