9月17日、ロイター通信は「レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督は、昨季まで指揮していたパリ・サンジェルマンの経営陣に信頼されていなかったと話した」と報じた。
カルロ・アンチェロッティ監督は2011年末からパリ・サンジェルマンの監督に就任。カタール資本の注入で補強を重ねるチームを率いて、昨季はリーグ優勝を達成。チャンピオンズリーグでも準々決勝に進出することに成功した。
しかし、昨季終了後にパリ・サンジェルマン側の慰留を蹴る形でスペイン1部のレアル・マドリーの監督に就任した。
記事によればアンチェロッティ監督は、レアル・マドリーからのオファーがあったから退任したのではなく、元々経営陣の信頼を受けておらずチームを離れる予定だったと話したという。
ロイター
カルロ・アンチェロッティ レアル・マドリー監督
「契約にサインする場合、通常はそれを延長して長い間同じクラブに留まることを私は望む。
パリ・サンジェルマンと契約したときもそうだった。提案されたプロジェクトを信頼した。新しい選手が加入し、チームを構築していくところだった。それはどうしても時間が掛かるものだ。
最初の6ヶ月は良かったのだが、翌年になって、経営陣がその視点を変えたと考えている。それ以上のプロジェクトなどなかった。彼らには、ただ目の前の好結果を得るだけの考えしかないのだ。
良いプレーが出来なかったことは事実だ。しかし、最後の三ヶ月は良かったし、静かになった。そして、私はレオナルドSD(当時)に、『今シーズン限りで退任する』と伝えている。
皆、私はレアル・マドリーからオファーがあったからパリ・サンジェルマンを離れたと理解している。しかしそれは真実ではない。
自分の決断が正しいものであったのかどうかは分からない。ただ、パリ・サンジェルマンでは非常に難しい状況にあったのは確かだ」