2006年7月、ベルリンの地でジュール・リメ杯を天高く掲げたのはファビオ・カンナヴァーロだった。
小柄ながらも驚異の跳躍力を持ちハードマークで鳴らしたこのDFはかつて、ユヴェントスとレアル・マドリーで長くプレー。イタリア代表でも代表チームにおける最多キャップを長く記録するなど、同国のレジェンドとして人々の脳裏に強く刻まれている。
そんな世界を代表する両チームの対戦がまもなく迫っている。UEFAチャンピオンズリーググループステージの第3節、レアル・マドリー対ユヴェントスが日本時間24日早朝に行われるのだ。
レアル・マドリーはここまで2勝、対するユヴェントスはここまで2分と好対象の成績であり、ユヴェントスにとっても大切な一戦であろう。そんな大一番を前に、カンナヴァーロがこの試合の予想を『MARCA』に語っている。
ファビオ・カンナバーロ
Q. 今日の試合、どちらを応援されますか?また、どちらの勝利を望みますか?
A. 重要なのは、両チームが突破することさ。アンチェロッティ監督は新たな試みをしようとしているし、それには時間もかかるだろう。一方のユーヴェは、2年間の輝かしい時を経ていまは少しハングリーさに欠けているのかもしれないね。
Q. ずばり、どちらのチームがお気に入りですか?
A. こういった試合では、お気に入りなんて選べないよ(笑)
Q. ユヴェントスの最大の武器は何でしょう?
A. ユーヴェには世界でも指折りのミッドフィルダーが揃っている。ポグバやピルロ、マルキージオだ。彼らが試合の鍵になるだろう。
Q. 対するレアル・マドリーは今好調ではありませんね。
A. マドリーは苦しいスタートだった。しかし、シーズンはまだ長い。モウリーニョが退団して、前進することの難しさをマドリーは学んだだろうね。モウリーニョはチームにインパクトを与えることのできる監督だ。いまマドリーに起きていることは、彼が率いた全てのチームが経験したことだね。
Q. プレースタイルも芳しくありません。
A. いやいや、カルロ(アンチェロッティ)はマドリーにぴったりの監督だよ。
Q. ところで、エジルの放出がマドリーの攻撃陣に何かしらの影響を与えたと思われますか?
A. イグアインやエジルを失ったのは大きなことだ。でも、マドリーにはベイルがいるよ。
Q. マドリーにベイルは必要だったんでしょうか?
A. ベイルは素晴らしいよ。けれど、アンチェロッティが望むサッカーには、スピードよりもテクニックが必要なのかも知れないね。
Q. 最後に、今シーズンのUCLの注目チームを教えてください。
A. 1チームには絞れないな。バイエルンも素晴らしいけど、去年のチームのほうが好きだったなぁ。バルセロナも黙っていないだろうし、マドリーもこれからだよ。