2012年EUROのメンバーが主軸になっており、中盤以前にはタレントがひしめいているが、最終ラインのスピード感の欠如は深刻。さらに、DFの中心選手であるヨシップ・シムニッチにFIFAから10試合の出場停止処分が発表され本大会出場が絶望的になるなど、最終ラインの人員にはやや不安が残る。選手のポテンシャルでモノにする試合は多いが、強豪を相手にすると守備面で綻びを見せることが多く、決して盤石な状態とは言い難い。
個人レベルの能力こそ高いが、チームとしての完成度は並。ブラジル代表やメキシコ代表といった強豪と同組に入ったこともあり、かなりの苦戦が予想される。
注目選手はスルナとハリロヴィッチ。スルナはチームのキャプテンであり、超高精度の右足で数多のチャンスを演出する。多彩なキックを操るが、最も得意なのは“落とす”ボール。
ハリロヴィッチは現在17歳。弱冠16歳にしてフル代表デビューを果たした同国の未来を託されたタレントで、左足の技術とカットインの鋭さから“クロアチアのメッシ”の異名をとる。16歳の当時、UCLで対戦したあのズラタン・イブラヒモヴィッチに直接握手を求めに行くなど、度胸もある。
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