3月26日、元オーストラリア代表FWハリー・キューウェルは記者会見を開き、今季限りで現役を退くことを正式に発表した。
メルボルン・ハートは現在10チーム中9位で、プレーオフ出場権内に入ることは絶望的な状況。そのため、4月12日に本拠地AAMIパークで行われるウエスタンシドニー・ワンダラーズとの試合が、キューウェルの現役ラストゲームとなる。
引退に際してキューウェルは「新たな人生を手にするチャンスを得たんだ」と話したと、『Australian』が伝えた。
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ハリー・キューウェル
「私は、ワールドカップをくつろぎながら楽しむことが出来るね。
ワールドカップについての質問は、当然ながらあると思う。しかし、私はここしばらくオーストラリア代表の一員には入れていなかった。脇に寄り、若い選手を立たせる。自分にとってそんな時がやってきたんだ。彼らは多くの人々を驚かせられると思うよ。
私は常に言ってきた。祖国のためにプレーするのは特権であり名誉だ。それをするためには、最高レベルでのプレーを続けていなければならない。
私はこの一年、メルボルン・ハートのために良いプレーが出来たと思う。だが、若手をステップアップさせて価値がある存在に引き上げていく、そんな時が来たんだと思っている。
(引退の決断については?)
タフな選択だったよ。多くの人々に相談した。とても難しかった。サッカーは私が唯一知っているスポーツだからね。4歳の時にサッカーを始めて、17歳でプロになって、18年間キャリアを積み重ねてきた。そういう人生を生きてきた。
そして今、新たな人生を手にするチャンスを得たんだ」
Australian
ロビー・スレイター 評論家
「彼の大きな夢はワールドカップ出場であり、それが起こらないことを悟ったんだろうと思う。
おそらく、ティム・ケイヒルやマーク・ヴィドゥカと並んで、オーストラリアが生み出した最も才能のある選手だろう」