今季のセリエAにおいて、3連覇を目指すユヴェントスに最後まで食い下がっているのがルディ・ガルシア監督率いるローマ。勝ち点差8ポイントのまま残り3試合となり逆転優勝は絶望的だが、2位以内は既に確定。来季のチャンピオンズリーグ本選出場権を獲得している。
リーグ最少の19失点を誇るチームの最終ラインを支えている一人が、メフディ・ベナティア。加入1年目ながらレギュラーとして活躍する27歳のモロッコ代表センターバックは、ウディネーゼで成功を収める以前、10代の頃にチェルシーのトライアルを受けたことがあり、『Calcio Mercato』のインタビューで当時のことを回想して次のように語った。
「テストのため3、4日間ロンドンへ行った。そこでクロード・マケレレやディディエ・ドログバと一緒に過ごしたけれど、当時の僕にはまだチェルシーへ行く準備ができていなかったんだ。クラブからは3年契約を申し込まれたけれど、マルセイユでの生活に馴染んでいたし、海外でプレーすることが怖かった(※おそらくマルセイユでトップチームデビューを果たした2005年頃)」
「ドログバとはギャンガンの下部組織にいた頃から知り合いなんだ。ただ彼は、当時のジョゼ・モウリーニョ監督にサインしてくれと頼んでいた。『彼はいい選手だ』と言って」