『AP』は「ワールドカップに向けて建設されたアレーナ・ジ・サンパウロは、屋根の一部が未完成のまま大会を迎えることになる」と報じた。

アレーナ・ジ・サンパウロは、ブラジル全国選手権1部のコリンチャンスがオーナーを務め、ワールドカップに向けて建築された新スタジアム。

元々は昨年末には完成を迎えるはずであったが、11月にクレーンが倒れて2名の労働者が死亡する事故が発生するなどして、ただでさえ遅れていた工事にさらなるダメージとなった。

そして今回、工事を担当しているオーデブレシト社と地元の主催社が、屋根の一部の建築について、ワールドカップ終了後まで作業を延期することを発表、これにより本大会は未完成のまま行われることが決定した。

しかし説明によれば、まだ設置されていないガラスのカバーは光量の調整を行うためのものであり、現在の状態でも観客席については全て雨から守られる構造になっているという。

アレーナ・ジ・サンパウロはワールドカップ開幕戦となるブラジル対クロアチアを6月12日に開催するほか、オランダ対チリ、ウルグアイ対イングランド、韓国対ベルギー、そしてベスト16と準決勝の6試合をホストする予定となっている。

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