二人の「ラ・マシア」出身選手にとって、それは歓喜の再会であった。

チアゴ・アルカンタラ(現バイエルン)の弟として知られる1993年生まれのラフィーニャと、1994年生まれのジェラール・デウロフェウ。

彼らはともに、旧選手寮の名称から「ラ・マシア」と呼ばれるバルセロナの下部組織で育ち、見事トップチームまで到達。ただ、プロのクラブ、特にバルセロナのようなビッグクラブでは往々にしてあることだが、まだ10代の彼らはなかなか出場機会を得られず、昨年夏にはラフィーニャがセルタ、デウロフェウはイングランドのエヴァートンへとそれぞれローンで出された。これが“片道切符”へなる可能性も十分にあっただろう。

しかし、バルセロナの新監督にルイス・エンリケが就任したことで、彼らの未来は少なからず変化したと言える。2008年から2011年までバルセロナBの指揮を執っていた44歳の指揮官は両選手のことをよく知っており、今回の就任に際してチームへ呼び戻すことを決めたのだ。(※ラフィーニャは2013-14シーズンもルイス・エンリケ監督率いるセルタでプレー)

そして3日、ラフィーニャとデウロフェウは本拠地カンプ・ノウで再会。新ユニフォーム姿を披露している。

思えばジョゼップ・グアルディオラ監督も2008年の就任時、愛弟子と言えるセルヒオ・ブスケツをBチームから引き上げ、そしてブスケツは世界屈指のボランチへと成長していった。ラフィーニャ、デウロフェウも恩師であるルイス・エンリケ監督のもと、偉大な先輩のような存在になっていけるだろうか。

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