今回のブラジルW杯では、車椅子の観客のためのチケットが用意されている。
(写真は昨年8月のもの)
カテゴリー1, 2, 3とは異なり、チケット売れ行きが若干鈍かったそんな車椅子座席だが、今大会ではちょっとした問題が起きているようだ。
事件が起きたのはサンパウロで行われたブラジル対クロアチアの開幕戦。 スタジアムには62,103人におよぶ観客が押し寄せるなど、世界中で壮絶なチケット争奪戦が繰り広げられたが、こんな写真がTwitter上で広がっていた。
#WorldCup fans who appeared to jump out of their wheelchairs investigated for ticket fraud http://t.co/GxLGvAzhNn pic.twitter.com/Z79OMlJ4K1
— Telegraph Football (@TeleFootball)
2014, 6月 20
こちらは、スタジアムの熱狂に思わず立ち上がってしまった車椅子の観客。
英国『Independent』によれば、この女性を含む10名以上の観客が警察から調査を受けることになるというのだが…事態がややこしいのはここから。
どうやらこういった観客は他にもいるようで、 容疑者自身がこの座席のチケットを購入したのではなく、いわゆるダフ屋経由で車椅子席のチケットを買った可能性があるという。
今大会では、チケット供給が追いつかない一方で車椅子チケットは完売するという逆説的問題が発生しており、このことを逆手に取ったダフ屋がスタジアムの外で車椅子座席のチケットを販売したのではないか、と伝えられている。
ブラジルでは、正当な金額以上の値でチケットを売る行為は4年以内の懲役が気味付けられており、今後さらなる検挙者が出るかもしれない。