20日にハノーファー96相手に2-0で勝利し、勝ち点を8(2勝2分)まで伸ばしたパーダーボルン。マインツやバイエルン・ミュンヘンと同勝ち点で並ぶも得失点差(+5)でライバルを抑えて首位に立った。

昇格1年目で首位となると、97-98シーズンにブンデスリーガ優勝を果たしたカイザースラウテルンを彷彿させるが、カイザースがブンデスリーガ優勝4回を誇るのに対してパーダーボルンは今季が初昇格、文字通り1部リーグ初挑戦での快挙と言える。

ザ・貧乏

パーダーボルンは、1907年に設立された「アルミニア・ノイハイス」、同1908年の「プロイセン・パーダーボルン」が1985年に合併し「TuSパーダーボルン・ノイハウス」と名乗ったのを始まりとしている。現在の名前に変更されたのは1997年、チームはレギオナルリーガ(地域リーグ)を主戦場としており、1985年のチーム合併以降現在に至るまで2部リーグですら在籍8シーズンしかない。

人口わずか14万5000人しかいないパーダーボルンを本拠地にしているだけあって、昇格した13-14シーズンの予算は約600万ユーロ(約8億4000万円)、ブンデスリーガ2部でも極めて低かったと言わざるを得ない。今季の予算は約1500万ユーロ(約21億円)と大幅に増えたものの、ブンデスリーガ最低クラスであることには変わりがない。

『transfermarkt』で見ても選手の市場価値はぶっちぎりの最下位、1位のバイエルンとは約25倍の開きがある。

そんな低予算なチームを支えているのが2013年より指揮をとるアンドレ・ブライテンライターである。