現地時間6日、ヨーロッパ各地でUEFAチャンピオンズリーグ第4節が行われ、チェルシーはアウェイでマリボルと対戦した。

プレミアリーグの10試合を8勝2分、勝ち点26で終えたチェルシー。リーグ戦では以前首位を独走しており、開幕10試合での勝ち点26は史上2番目に高いポイントであったという。

好調チェルシーだが、この試合ではマリボルに先制を許す。しかし、73分にネマニャ・マティッチが追いつきなんとか1-1で終了。前節ホームでのマリボルに6-0と大勝したチェルシーだったが、アウェイではスロベニア王者を負かすことはできなかった。

そんなこの試合では終了間際、チェルシーに逆転の機会があった。85分、マリボルのミトヤ・ヴィラーがペナルティエリア内でファールを犯しチェルシーにPKが与えられ、新たなPK職人の呼び声高いエデン・アザールがPKに向かったのだ。

しかし、アザールがまさかのミス。プレミアリーグでは8本を蹴って100%の確率で成功しているアザールだが、珍しく失敗に終わり逆転のチャンスを逸した。

以前Qolyでは、「アザールはなぜPKが上手い?」ということが一発で分かる写真をご紹介し、アザールのPKテクを画像や動画を用いて解説した。今回は、失敗に終わったアザールのこのPKをもう少し詳しく見てみることにしよう。

こうして見て分かるのは、相手GKヤスミン・ハンダノヴィッチがキックの瞬間まで重心を崩さずステイしていることだ。むしろ、アザールがリリースするその一瞬をただひたすら待っている印象すらある。

しかもハンダノヴィッチは、アザールが助走する最中に一瞬アザールから見て左側へフェイクを入れているように見える。実に細かな駆け引きである。

こういった「相手GKを倒してから蹴る」タイプのPKキッカーには、直前までいかに我慢できるかが大切であると言われている。ハンダノヴィッチはおそらく、先週末のQPR戦で沈めたアザールのPKを事前にチェックし、この日のために特別なトレーニングを積んできたことが想定される。

もちろん、こうした大観衆の前で、しかも1度きりの舞台でそれが発揮できるかは分からない。しかし、こういった予習がなければ勝ち点1を持ち帰れなかったかもしれない。いろんな意味でチームを救ったセーブであった。

一説によると、アザールはこれがプロキャリア30度目のPKであり、キャリアで3度目の失敗であったそうだ。

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

ラッシュフォードの私服がやばい