宇佐美貴史(現G大阪)を筆頭としたいわゆる“プラチナ世代"の一員である宮市だが、宇佐美も高木善朗(現清水)も海外からの帰国を余儀なくされ、成長著しい武藤嘉紀(FC東京)ら他の選手の台頭に後塵を拝す状況にいる。宮市とアーセナルとの契約は2016年夏までだが、このままでは放出も時間の問題だろう。今はただ、少しでも試合に出て3年前の状態に戻ることを願うばかりである。

幸い怪我の影響に関しては、トゥウェンテ加入当初に「スピードとドリブルには自信がある」と話したように、アヤックス戦を見る限り、フリーランニングのスピードは戻ってきているように見えた。また、かつてフェイエ時代に小野伸ニと同僚であった指揮官は、商業的な側面は置いておいても、普通の選手であれば見限られるところをいつも暖かく見守っていてくれている。フェイエ時代の彼の輝きを知っていることもあるだろう。

しかしいずれにせよ、年齢を重ねれば当然身体能力は衰える。今後、スピードに偏重した宮市に待っているのは更なる試練ばかりであろう。最後はどうにかポジティブな言葉で締め括りたいところだが、見つからないのが正直なところである。

「数年前、憶測だけで的外れな記事を書く酷い人間がいた」・・・、これから先、予想が裏切られこう批判されるほどに復活を遂げてくれるなら、これほど嬉しいことはないのだが。

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