英国『Daily Star』が、ロビン・ファン・ペルシーに関するとある「謎」に迫っている。

2012年夏、アーセナルからマンチェスター・ユナイテッドへと移籍したファン・ペルシー。このファン・ペルシーの移籍について、タイトルを争うビッグチーム間の移籍ということに加え、移籍会見での発言内容が話題を呼ぶなど英国でも大きな感心事となっていた。しかし、加入1年目にして26得点をあげたファン・ペルシーは2年連続となる得点王に輝いており、実力でそういった騒音を沈めてみせた。

さて、そんな世界でも屈指のストライカーであるファン・ペルシーはユナイテッドに加入時、背番号20を選択している。

彼ほどの選手であれば、もう少しエースっぽい数字を選んでいてもおかしくはなかっただろう。現にファン・ペルシーは、アーセナルでも2010-11シーズンからはあのデニス・ベルカンプが背負っていた背番号10に背番号を変更している。

もちろん、ユナイテッドほどのビッグクラブであればそういった背番号は他の選手が背負っていたことも考えられる。では、なぜあえて20番だったのだろうか?英国『BT Sport』にインタビューの中で、こう話している。

ロビン・ファン・ペルシー(マンチェスター・ユナイテッド)

「背番号についてはそれほど悩みはしなかった。だけど、それは一つの物語なんだと考えている。

具体的に言えば、私がマンチェスター・ユナイテッドで背負う背番号20は、我々が成し遂げたかったある物語なんだ。なぜなら、私が契約した直後、私には20番か21番かを選ぶ選択肢しかなかったからね(※注)。

しかし、当時ユナイテッドは(プレミアリーグで)19度優勝しており、(当時のコーチである)レネ・ミューレンスティーンに話した。すると彼は『君がつけるべき番号は一つしかない。20番だ。なぜって、我々はこれから20度目のタイトルを獲得しようとしているからね』と言ったんだ。

そして私は『ああ、あなたは正しいと思うよ。20番がいいだろう』と言った。 

この2年間、私には背番号9を選ぶという選択肢もあったが、私は背番号20に従う。美しいストーリーだと思うし、幸運にもそれを成し遂げることができたからね。それをより美しいものにし、優勝回数を21にまで伸ばせればいいね」

(もし21度目の優勝を達成すれば、背番号を21へと変更するか?)

「そのことは実際に考えていたよ。しかし、番号がファンにとってもベストだろう。多くのファンがこの番号がついた私のユニフォームを購入してくれたからね。20番のままでいることがベストだと思っているよ」

※ファン・ペルシーの移籍が決定したのは2012年8月15日。この夏、背番号9を背負うディミータル・ベルバトフもフルアムへと移籍するが、ベルバトフが移籍したのは同年8月31日。つまり、ファン・ペルシーが移籍した日にはまだベルバトフが在籍していたことになる。

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