現地時間20日に行われたキャピタルワン・カップ準決勝のリヴァプール対チェルシー戦。アンフィールドで行われた試合は、1-1で終了している。

全92クラブが参加するイングランドのリーグカップ。かつては「ワージントンカップ」、あるいは「カーリングカップ」と呼ばれるなど冠スポンサーが定期的に変わってきたことでも知られており、現在は金融系企業『Capital One』社がスポンサードしている。

リーグカップとはいえ準決勝ということでこの日両チームは主力選手を先発メンバーに起用した。試合は1週間後の27日、スタンフォード・ブリッジでの2ndレグで決着が付けられる。

さて、そんなこの試合の結果を両クラブの公式HPがそれぞれ伝えているのだが、「あれ?」と思うようなことがあったので紹介してみることにしょう。

こちらは、チェルシーが展開する日本語公式HPである。

チェルシーは日本語での情報発信にも積極的であり、つい先日は 『LINE』のアカウントを解説したことも発表されている

表示されたスコアは1-1。ご丁寧にも現地時間と日本時間でキックオフが紹介されており、会場の情報も合っている。

では、一体どこに問題がありそうなのだろうか? それは、この記事のタイトルである。

「敵地で貴重なアウェイゴールを獲得」

アンフィールドでの得点を、「貴重なアウェイゴール」と紹介したチェルシー公式。

実はこれ、ちょっと誤解を生みそうな表現なのである。試しに、キャピタルワン・カップの公式HPに掲載されているレギュレーションを見てみよう。

"In the Semi-Final ties, if the aggregate score is level at the end of the second game an extra half-hour shall be played. If the aggregate scores are still level at the end of extra time the tie shall be decided by goals scored away from home counting twice."
「準決勝の試合では、2ndレグ終了時点でアグリゲートスコアが同じになった場合は延長戦が行われる。もしアグリゲートスコアが延長戦を終えても同じの場合は、アウェイでのゴールを2倍にして決定する」

実はこのキャピタルワン・カップは準決勝でのみホーム&アウェイ方式で行われるのだが、CLなどで導入されている、いわゆる「アウェイゴールルール」は2ndレグの延長に入るまでは適応されないのだ。

上記のルールを要約すると、アウェイゴールの適応は2ndレグの延長終了時ということになる。

つまり、2ndレグの後半終了時点ではホームのゴールもアウェイのゴールも同じであり、210分を終了して同点だった場合のみアウェイでのゴールに意味が出る、ということなのだ。なんともややこしいルールである。

しかし、広い意味で言えば確かに「貴重なアウェイゴール」とも言えなくはないので、この表記が誤りだとはいえない。

チェルシー公式HP日本語版さん、揚げ足を取ったような形になってしまいごめんなさい・・・。

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