イングランド・アーセナルからオランダのFCトゥウェンテに貸し出されている宮市亮だが、この冬でローンを打ち切るのではないかと複数のオランダメディアが報じている。

ウィンターブレイク明け初戦となった18日のフェイエノールト戦で遠征メンバーに入った宮市。思い出の地デカイプでの古巣との一戦であったが、直前で無念のベンチ外となった。

翌日行われた2部リーグの試合に出場したものの、チームはメキシコ代表マヌエル・コロナ、モロッコ人ユスフ・モフタリが両翼に定着していることに加え、デンマーク代表カスパー・クスク、17歳のウルド=シャイフらが台頭。トゥウェンテのスフリューデル監督はシャイフらによりプレータイムを与えるだろうと現地では伝えられている。

実質的に戦力外となった宮市は、今後起用される見込みが少ないことから解決策、つまり移籍を模索しているとのことだ。

宮市は愛知の中京大中京高に在学していた2010年12月、イングランドの名門アーセナルと契約。翌月、かつて小野伸二(現札幌)が活躍したオランダの強豪フェイエノールトへレンタル移籍されると衝撃的なデビューを飾り、世界の注目を集めた。

しかし、アーセナルへ帰還後は世界トップクラスの才能が集まる名門の層の厚さと、度重なる怪我に悩まされ、ほぼ2年間、トップチームで起用されない時期が続いた。そこで昨年9月、再びオランダへ戻ることを決断し、トゥウェンテに期限付きで加入する。

トゥウェンテで当初は左サイドのウイングで先発起用されていたが、2年のブランクはあまりにも大きかった。得点はおろかアシストさえ記録できず、期待に沿うパフォーマンスが全くできなかったことで昨年末頃からベンチへと後退。ウィンターブレイク前の7試合で出場したのはPSV戦のみ、それも7分間だけだった。

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