昨日バルセロナから発表された今夏のプレシーズンツアーに関する概要。その行き先は、アメリカとメキシコであることが明らかになった。
FC Barcelona's recent tours of the Americas http://t.co/6uDiXTqIzu pic.twitter.com/9RL6SdZBm1
— FC Barcelona (@FCBarcelona) 2015, 1月 27
今回の決定により今年もバルセロナの日本ツアーが見送られたわけだが、その背景についてスペイン『AS』が伝えている。
記事によれば、今夏のツアー先選定に大きく影響したのが、今年6月から開催されるコパ・アメリカ2015であるという。
コパ・アメリカ、通称南米選手権は世界最古の大陸王者決定戦である。2015年大会は6月11日にチリで開幕しすでに組み合わせも決定しており、7月4日の決勝戦までおよそ1ヵ月間にわたって大会は続く。
そんなコパ・アメリカには、バルセロナからも数多くの南米人選手が出場することになるだろうと予想されている。リオネル・メッシやネイマールはもちろん、ハビエル・マスケラーノやダニ・アウヴェス、クラウディオ・ブラボといった各代表チームの主力選手が在籍しているのだ。
しかし、運営者側からはやはりメッシやネイマールといったスター選手をツアーに帯同させてほしいという要望があったようで、チリでの戦いを終えた選手たちの負担がより軽くなるということが重要視されたのだという。
記事の中では日本や中国、インドネシア行きの可能性もあったとされており、アジアツアーを行った方がマーケティング的には成功するだろうと述べられているが、そういったあたりの条件を踏まえて今夏のツアー先はアメリカ大陸に決定したようだ。要は、「大人の事情」というわけだ。
なお、昨年末に一部のスポーツ紙では「福岡でJリーグ選抜対バルセロナの親善試合が行われるのでは?」と報じられていた。今回の発表により消滅したのか、それともアメリカツアーとは別に開催されるのか気になるところではある。