現在イングランドの下部リーグではアカデミーを閉鎖するクラブも続出しており、ウィコム・ワンダラーズ、ヨーヴィル・タウン、クローリー・タウンと言ったリーグ1(3部)、リーグ2(4部)のチームも例外ではない。

そして、冬のマーケットで3部、4部からプレミアリーグに移籍したのはマット・グライムス(エクセター・シティ→スウォンジー)、デル・アリ(MKドンズ→トッテナム)の2名に留まっている。

それより下ではケシ・アンダーソンが8部からステップアップしているが、年々プレミアリーグの資金力が膨らみ、海外との取引が増加する中で下部リーグの存在感が失われるという皮肉な状況がある。

ピーター・マーズデン アクリントン・スタンリー会長

「我々は毎年議論をしている。いつもギリギリの選択を迫られている。アカデミーがお金を得るための手段と言うよりも、利他的に開き続けているようなものになりつつある。

ますます多くのクラブがアカデミーを閉じようとするだろう。それに疑いはない」
ジョン・フライ ヨーヴィル・タウン会長

「世界で最も大きく、最高のリーグを持っているのは素晴らしいことだ。しかし、それ以外を見れば、本当に下部リーグを生き残らせようとしているのか疑問を持たなければならないよ」

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