2月23日、『BBC』は「パリ地下鉄での人種差別行為に関与したとしてスタンフォード・ブリッジから追放されたファンの一人は、容疑を否定している」と報じた。

当該の人物は北アイルランドのキャリクファーガスに在住しているリチャード・バークリー氏。先日パリで発生した人種差別事件の捜査において、監視カメラで顔が捉えられており、容疑者の一人と特定された。

このリチャード・バークリー氏は、かつて北アイルランドの警察官を務め、現在は世界人権フォーラムのディレクターを務めている人物。アフリカやインドの地域社会を支援する活動に数年間従事してきた経験を持っていた。

弁護士を務めているケヴィン・ウィンタース氏は以下のように声明を発表し、バークリー氏は事件に関与していないと訴えている。

  1. スレイマヌ氏と確認されている男性が列車に乗り込めなかった事件に、バークリーは巻き込まれた
  2. バークリーは人種差別的な歌には参加しておらず、それを支持するいかなる振る舞いも非難する
  3. バークリーは前後関係や状況を説明するために警察に連絡しており、人種差別に対するすべての憎悪を記録してほしいと考えている
  4. バークリーはスレイマヌ氏が受けた精神的苦痛に対して最大限の誠実さを持って謝罪したいと考えている
  5. バークリーは一人で観戦に訪れており、ビデオに映っている者は誰も知らなかった
  6. バークリーは何事もなく20年以上試合に訪れており、いずれのグループにも所属していなかった

なお、当該の事件に関しては現在も捜査が進んでおり、それに関与したという証拠が固まり次第チェルシーは永続的な観戦禁止処分を言い渡す予定となっている。


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