26日、UEFAヨーロッパリーグのラウンド32、2ndレグが欧州各地で行われリヴァプールはアウェイでベシクタシュと対戦した。

マリオ・バロテッリのゴールにより、1stレグをホームで1-0と先勝していたリヴァプール。リーグ戦はここまで10戦無敗であり、2015年に入ってからの勝ち点は全チーム最多と好調が続いている。

しかし、この試合に先制したのはベシクタシュだった。72分、この冬ハンブルガーSVから移籍してきたMFトルガイ・アルスランがゴールをあげると、試合は1-0のまま90分を迎える。アグリゲートスコア1-1のため延長戦を戦うも決着はつかず、勝負の行方はPK戦で決することになった。

ベシクタシュの先攻で始まったPK戦は両チームとも全員が成功し、最終5人目へ。しかし、最後のキッカーDFデヤン・ロヴレンのキックは無情にもゴール右上に大きく外れてしまい、リヴァプールの敗退が決定した。

スティーヴン・ジェラードのラストイヤーということもあり、勝ち残っている全てのカップ戦でファイナル進出を睨んでいたであろうリヴァプール。ベスト32での敗退はあまりにも早く、今年もヨーロッパの舞台で輝くことはできなかったのだが、この日リヴァプールが戦ったスタジアムが見覚えのある感じだった。

スタジアムの門には"Atatürk Olimpiyat Stadı"とある。

そう、ここはリヴァプールが2004-05シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝でミラン相手に歴史的な逆転勝利を収めたアタテュルク・オリンピヤット・スタドゥであったのだ。

「イスタンブールの奇跡」として長く語り継がれているこの試合。リヴァプールは前半のうちに0-3とリードされるものの、後半わずか6分間で同点に追いつき、PK戦の末ミラン相手に勝利し欧州王者に輝いたという伝説的な試合だ。

この試合を舞台にした映画が公開されており、DVDもすでに発売済み。リヴァプールファンにとってはそれほど大切な記憶であるのだが・・・奇しくもこの日は、そのPK戦の末思い出の地で敗れてしまったようだ。

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熱狂的なサポーターを持つことで知られるベシクタシュ。イスタンブールをホームタウンとし、現在はこのアタテュルク・オリンピヤット・スタドゥでホームゲームを戦っている。この日スタジアムには6万3324人の観客が訪れたが、これはEL史上最多記録であるそうだ。

ちなみに、2004-05シーズンに在籍した選手で現在もリヴァプールで戦っているのはジェラードのみ。現在評価をあげているMFジョーダン・アイブはミランとの決勝戦当時、弱冠9歳だったという。

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