2月26日、中国超級リーグの広州恒大は「マルチェロ・リッピ氏がクラブを離れることになった」と公式発表した。
マルチェロ・リッピ氏は1948年生まれの66歳。ユヴェントスやイタリア代表で一時代を築いた名将であり、2006年にはワールドカップ優勝も果たしたことで知られている。
2012年には中国の広州恒大の監督に就任し、超級リーグ3連覇、AFCチャンピオンズリーグ優勝、クラブワールドカップ出場など多くのタイトルを獲得している。
リッピ氏は昨年末、現場の第一線を離れることを発表。名目上は監督のままであるが、実質的にはテクニカルディレクター職ということになり、コーチになったファビオ・カンナヴァーロ氏がその後を次ぐ形になっている。
しかし、今回リッピ氏は昨年末から訴えていた健康上の問題を理由としてテクニカルディレクター職からも離れることを希望し、双方が合意したという。
リッピ氏は『Gazzetta dello Sport』の取材に対して「私は疲れているので少し休憩したい」と話しているが、メディアでは補強の方針でクラブのフロントとの衝突があったことも影響しているのではないかと推測されている。