2月27日、『ASNA』や『Gazzetta dello Sport』は「パルマの主将を務めているアレッサンドロ・ルカレッリは、日曜日に行われるジェノア戦でプレーするつもりはないと宣言した」と報じた。

昨年から深刻な経営難に見舞われているパルマは、先週末のウディネーゼ戦を開催するための経費を負担することが出来ず、試合が延期となっている。

また、本拠地であるスタディオ・エンニオ・タルディーニのベンチや備品すべてが公的機関によって押収されており、最低限の設備も既に失われてしまっている状況にある。

プロサッカー選手会会長のダミアーノ・トンマージ氏と会談を行ったあと、ルカレッリは記者団に対してジェノア戦でのプレーはしないと宣言。

それを受けてイタリアサッカー連盟は「これが最後」と付け加えつつ、試合の延期を公式発表している。

アレッサンドロ・ルカレッリ

「我々はジェノア戦でプレーしないことを決定した。選手協会との会談のあとにこの決断を下し、試合を延期するよう求めてきた」

また、ダミアーノ・トンマージ会長は『Radio 24』の取材に対して以下のように話し、連盟の対応に期待していることを明らかにしている。

ダミアーノ・トンマージ イタリアサッカー選手協会会長

「我々はサッカー連盟に試合を延期するよう要求した。彼らはセリエAでプレーできるような条件下にはない。

連盟はそれらの評価を行うだろう。我々はジェノアの選手との合意の上でこの決断を下している。状況を確認するため、少なくとも今週は待つことにした。

パルマは特別な措置が必要となる異常な状況だ。現時点で選手をピッチに連れて行くことは出来ない。

今週はクラブのためにいくつかの希望が降りてくることを願っている。3月6日に予定されているリーグの総会に期待している」

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