ゴッドフレッド・ドンサー
「僕は15歳でパレルモに行った。トップチームで練習し、ファブリツィオ・ミッコリに『何歳だい?』って聞かれたよ。
でも、その時僕はビザを持っていなくて、6ヶ月以上滞在することが出来なかったんだ。
ありがたいことに、ディレクターのショーン・ソリアーノが書類審査を助けてくれたし、ヴェローナにも連れて行ってくれた。
彼と、アフリイー・アックアーへの感謝は失うことはないよ。アックアーは最高の友人だ。彼はパレルモで僕を助けてくれた。いくらかのお金と、初めてのスパイクを貰ったんだ。裸足でプレーすることには慣れていたけどね。
ヴェローナのユースチームにいたときは、アンドレア・マンドルリーニがセリエAにデビューさせてくれた。彼は僕に努力の必要性を説いた。
僕はいつでも働く準備が出来ている。家族の世話をして、食べさせなければならないということを知っているからね。
6月には僕の家族も素敵な家を持つことになる。おそらく父も母とともに戻ってくるだろう。彼らはもう離れたくはないだろうし、僕は彼らを見守ることが出来る。
僕はとても気をつけているよ。自分のために良い車を買うのは、キャリアを終えたときの楽しみだ。
ズデネク・ゼーマンは僕を信頼してくれた。ジャンフランコ・ゾラは僕にさらなるモチベーションを与えてくれた。左サイドか、右サイドかは関係ない。僕はカリアリで幸せだ。家族のように感じているし、それに努力で報いるんだ。
90分、死ぬかと思うくらいに走らなければいけないと分かっている。カリアリに出来るだけ残りたいし、この町とこのチームでインパクトを残したい。
もしある日プレミアリーグに行くとしたら、カリアリには大きな借りを残すことになるね」
ビッグクラブが注目するカリアリのドンサー、不法移民だった過去を明かす
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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