3月4日、『Gazzetta dello Sport』は「イタリア・セリエAのインテルとローマに対し、UEFAはファイナンシャル・フェアプレー制度違反による制裁を科す可能性が高い」と報じた。

各クラブの収入と支出のバランスを取ることを目的としているファイナンシャル・フェアプレー制度。昨季はマンチェスター・シティとパリ・サンジェルマンがそれに違反したために制裁を受けたことで知られている。

インテルとローマは以前からUEFAの調査対象となっていることが確認されており、両チームともに定められている損益の基準を満たすことが出来なかったという。

インテルはこの3期で赤字が1億8000万ユーロ(およそ243億円)に達しており、600~700万ユーロ(およそ8億~9億5000万円)の罰金に加え、来季の欧州カップ戦での選手登録数が23人に限定されるのではないかとのこと。

ローマは3期の赤字額は1億ユーロ(およそ13億5000万円)で、インテルと比べて小さな数字となっている。このため選手登録人数については制限の対象にはならず、一定の額の罰金が科せられる可能性が高いという。

ただ、昨年の例を考えれば総年俸増加の禁止、移籍金総額の制限なども重ねて命ぜられる可能性が高く、それらは移籍市場での足かせとなる。『Express』はこれを利用してイングランド・プレミアリーグのクラブがインテルの選手を獲得に向かうのではないかと報じている。

契約を更新することに同意したと報じられているマウロ・イカルディについては、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーが興味を持っており、マテオ・コヴァチッチにはエヴァートン、リヴァプール、アーセナルが手を伸ばしているとのこと。

また以前から移籍が噂されているサミール・ハンダノヴィッチについても様々なクラブが獲得に向けて動いているという。

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