11日、UEFAチャンピオンズリーグの決勝ラウンド1回戦2ndレグ、チェルシー対PSG戦が行われた。

1stレグの結果は1-1。ブラニスラフ・イヴァノヴィッチとエディンソン・カバーニがそれぞれ得点をあげていた。

1stレグとは対照的に、比較的オープンな立ち上がりとなったこの試合。33分、試合を左右する出来事が起こる。

ボールを持っていたオスカルにズラタン・イブラヒモヴィッチがタックルし、これに主審のビョルン・クイペルスはレッドカードの判定。非常に際どいジャッジではあったが、PSGは前半早々にして絶対的エースを失う形となった。

その後試合は激しい展開に。ジエゴ・コスタがダヴィド・ルイスとやり合えば、ピッチのいたるところでイエローカードが飛び交った。

0-0のまま時間は進み、迎えた81分。試合が動く。

セスク・ファブレガスのコーナーキックのこぼれ球をジエゴ・コスタがキックミス。しかしこれがギャリー・ケイヒルの元へと転がり、ケイヒルはこれを豪快に蹴り込んだ。

1stレグではテリー→ケイヒル→イヴァノヴィッチと繋ぎ得点をあげたチェルシーだったが、この試合でも均衡を破ったのはDFの選手であった。

アウェイで先制を許したものの、1点取れば延長に持ち込むことができるPSGも執念を見せる。

86分、エセキエル・ラベッシのコーナーキックをダヴィド・ルイスがこのヘディング!古巣相手に強烈な一発をお見舞いし、アグリゲートスコアは2-2に。アウェイのPSGが土壇場でゴールをあげ、延長戦に突入した。

10人で凌ぐPSGの選手たちにも、徐々に疲れが見えてくる。追加点はミスから生まれた。

94分、ペナルティエリア内でチアゴ・シウヴァがクルト・ズマとの競り合いでハンドし、これがPKの判定。ボールを受け取ったのは、チェルシーが誇る“PKマスター"だ。

96分、このPKをエデン・アザールが恐ろしいほど冷静に流し込みチェルシーが再び勝ち越しに成功する。

選手の多くにイエローカードが出ていたこと、さらには10人で100分以上戦い続けていたこともあり、PSGはさすがに馬力がなくなりつつあった。しかし、試合は劇的な展開を迎えた。

114分、チアゴ・モッタのコーナーキックにさきほどPKを献上したチアゴ・シウヴァが合わせ、これが緩やかな弧を描きゴールイン。このひとつ前のプレーでも惜しいヘディングシュートを放っていたPSGのキャプテンが値千金の2点目を奪った。

CLの舞台では2ndレグの延長戦でもアウェイゴールが適応適用(※修正致しました。ご指摘ありがとうございます)される。チェルシーに残された時間はあまりにも短く、試合はこのまま終了。アグリゲートスコア3-3、アウェイゴール方式により10人のPSGが死闘を制し準々決勝進出を決めている。

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