26日(日本時間27日午前5時~)にスタッド・ドゥ・フランスで開催された フランス対ブラジルの国際親善試合を前に、フランスのメディアが得意の風刺画でブラジル代表を挑発した。
7 a 1 foi pouco. "Jornal francês provoca e lembra 7 a 1 no dia de amistoso diante do Brasil."
http://t.co/xnHgVMi0jm pic.twitter.com/sUWcao9Ta6
— CIA Operative (@CIAopBR)
2015, 3月 26
国歌斉唱の際、フランスの国歌「ラ・マルセイエーズ」ではなく「ドイツ!ドイツ!」と力強く叫ぶフランスの選手と、その歌声に頭を抱え、苦しみ悶えるブラジルの選手。
言うまでもなく昨年行われたW杯の準決勝で、ドイツが開催国ブラジルを7-1という歴史的なスコアで下した“ミネイロンの惨劇"を、隣国の名を用いて揶揄するものである(フランスもドイツに負けて敗退したのだが)。
今年1月にパリで起きた襲撃テロ事件以降、フランスが掲げる“表現の自由"に関して世界の世論を二分しているが、徹底的な反権威主義を叩き込まれた彼らにはそんな批判もどこ吹く風…なのだろうか。
この事実がブラジル最大の放送局、『グローボ』の媒体で報じられるとコメント欄にはすぐに600を超える声が寄せられヒートアップ。そのなかには怒りだけではなく、賛同を示すものも少なからずあった。
しかし、肝心の試合は第二次ドゥンガ体制で無敗のブラジルが終始ペースを握る。
フランスは21分にセットプレーからラファエル・ヴァラヌのヘディングで先制するが、前半終了間際にオスカルのゴールで追い付かれると、後半はネイマール、ルイス・グスタヴォに追加点を許し突き放された。
Neymar scoring against France. pic.twitter.com/yN6JncNly3
— Neymar JR (@supportingnjr) 2015, 3月 26
スコアこそ1-3だったものの内容的には完全な力負け。終盤には反撃の糸口さえ掴めないフランスにスタジアムは静まり返り、まるで彼らが“ミネイロンの惨劇"の被害者になったかのようであった。
フランスはこの後、29日にデンマーク代表と、ブラジルも29日にチリ代表と対戦する。