今回は上手かったシュートについても紹介したい。
まずは納得のベストゴールノミネートを果たした浦和レッズDF、森脇良太の松本山雅戦(1-0)における決勝弾だ。
右利きながら左足でファーポストを巻くシュートが非常に上手いことで知られる森脇。今回はその真骨頂ともいえるスーパーゴールだろう。
なにより面白いのは、右から来た関根貴大のパスを森脇が右足のアウトでコントロールしている点。
繊細なタッチが可能な利き足側でボールの勢いを殺し(おそらく少し失敗しているが)、長い個人練習の末にフォームの固まった左足でシュートを放っている。
トラップからシュートまでのよどみない流れから、たゆまぬ努力によって手に入れた彼の高い技術がうかがえる、素晴らしいゴールだ。
もう一つはアルビレックス新潟を4-1で下した川崎フロンターレの4点目、大久保嘉人のこの日2点目である。
ハイライトに別カメラの映像が含まれていないのが残念だが、大久保のシュートは右足のつま先付近で打ったもの。
一つ前のゴールでは似たような形からファーサイドに決めた大久保。ここでは逆を突く形でGKのニアサイドを抜いた。
トゥーキックのため成功率は決して高くなく完璧に狙った通りのゴールなのかも不明だが、実際に決めているのだからこれが「正解」。
この試合を視察に訪れていたハリルホジッチ監督の目に3年連続得点王を狙う32歳のストライカーはどのように映っただろうか。