過去の日本人の失敗に学ぶ

ー昨年はアルビレックス新潟プノンペンが参加していますよね?

アルビレックス新潟プノンペンは3月に活動を停止いたしました。内情は詳しくはわかりませんが、現状のリーグの収益構造には問題があることは間違いないです。

クラブの経営は、放映権収入、チケット代、スポンサー契約、グッズ収入の4つの柱から成り立ちます。しかし、カンボジアではサッカー協会がチケット代を全てとっていってしまうんですね。これでは、クラブ側が観客を増やそうとは思わない。グッズ収入も悲惨なものでした。3ドルで作ったTシャツが売れなくて結局1ドルで売るとか…。

チケット収入については既にサッカー協会へ掛け合ってまして、早ければ今年の夏には改革がなされるのではないか?と期待しています。彼らも自分たちの懐に入れたいわけではなく、「今までがそうだったから」という慣例に従っていただけなので。

グッズについても、外部委託という形で他社を通じて行おうと思っています。

ー今年は3月25日に開幕予定でしたが

7月に延期になっています。スタジアムをリニューアル工事していたのですが、間に合わず延期になっています。元々、東南アジアでナンバーワンを決めるSEA Gamesが今年シンガポールで行われるので代表チームを派遣するために5月からリーグ戦を中断する予定でした。ですから、どうせ中断するし・・とずるずるやっているうちに7月まで伸びることになりました。

SEA GamesはASEAN地域が対象ですから、カンボジア代表でもワールドカップ予選と違って勝つチャンスがあります。だから、人気があるんですね。

でも、我々にとってはチャンスです。2月に買収してから一ヶ月しかなかった準備期間が、7月に伸びたわけですから。現在は、ゼビオさんがスポンサーに決定しています。(メインスポンサー等はまだ探し中)


SEA Games2013のカンボジア代表、強豪タイ代表相手に善戦している

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