日本代表の体脂肪率をおさらい
まずは、今回の日本代表の体脂肪率をおさらいしよう。
GK:権田(11.3)、西川(11.4)、東口(12.0)、川島(13.4)
DF:藤春(8.5)、水本(10.9)、酒井高(11.1)、内田(11.3)、酒井宏(11.6)、槙野(11.7)、森重(12.5)、吉田(12.7)、昌子(13.0)、太田(15.2)
MF:香川(10.4)、青山(10.4)、長谷部(10.6)、今野(11.2)、清武(11.8)、柴崎(11.8)、山口(11.9)
FW: 本田(6.5)、大迫(7.2)、武藤(8.3)、永井(9.3)、川又(9.9)、岡崎(10.9)、宇佐美(14.1)、興梠(16.4)
単位は全て%
ポジションごとに見てみるとGK12.0%、DF11.9%、MF11.2%、FW10.3%が平均値となっている。また、海外組の平均は10.7%とJリーグ組11.7%と1%近い開きがあった。
プレミアリーグのケース
では、世界最高峰と呼ばれるプレミアリーグはどうなのだろうか?
L.サットン(2009年)によるとコーカソイド(白人)の選手達は10.7%平均(+-1.8%)、コーカソイド以外の選手達は9.2%平均(+-2%)だという。
リヴァプールのJ.ミルソム(2015年)らが記した論文によると年齢と共に体脂肪率は下がっていきU-18チームの平均は11.4%(+-2.6%)、U-21チームは11.6%(+-2.5%)、トップチームは(10%+-1.6%)だったという。こちらは人種がごちゃまぜであるが上記の白人平均10.7%とそれ以外の9.2%を平均した値でほとんど一致している。また、太っているグループの割合はどの年代も変わらなかったという。
同じアジア地域は?
A.カシャニ(2013年)がイラン・リーグの選手達を調べてみると体脂肪率は10.15%平均であった。
ちなみに、イランリーグではGKが11.45%(+-4.34%)、DFが10.78%(+-3.48%)、MFが9.05%(+-3.51%)、FWが10.99%(+-2.63%)となっている。
日本のアマチュアは?
ちなみに大阪教育大学の鉄口、福井、入口、三村(2009年)が調査した大学サッカーの選手の体脂肪率は10.3%(+-2.3%)平均でプレミアリーグのトップの選手と変わらなかった。守備側が10.5%(+-2.0%)、攻撃側が10.1%(+-2.61%)であった。
ただし、こちらはバイオ・エレクトリックインピーダンス法による測定である。