タイ代表のエースストライカーで、2018FIFAワールドカップ・アジア2次予選やAFCアジアカップ2019での活躍が期待されるティーラシン・デーンダー(26歳)だが、リーガ・エスパニョーラのUDアルメリアへの期限付き移籍を終えて、ムアントン・ユナイテッドに復帰後、徴兵状が届き、約1年間の兵役につくことが決まった。
タイでは21歳以上の男性は徴兵検査を受ける義務があり、検査合格者からくじ引き(赤票は徴兵、黒票は徴兵免除)によって実際に徴兵される者が選ばれる。自ら徴兵を志願した場合は、兵役の期間が短縮されるが、徴兵状が届いて、くじ引きの結果、徴兵となった場合は2年間の兵役が義務付けられる。
同選手の徴兵に関する手続きは5月初めに行われ、その結果、1年間の兵役が決まり、他の新兵と同様の訓練に参加することになった。その間、プロサッカー選手としての練習が出来ないため、所属先のムアントン・ユナイテッドは、陸軍のクラブで、タイ・プレミーアリーグに参戦しているアーミー・ユナイテッドに同選手のレンタル移籍が可能かを打診しているという。
この案が認められない場合、キャティサック・セーナームアン監督率いるタイ代表は、エース不在で、これからの国際大会を戦わなければならなくなる。なお、ワールドカップ・アジア2次予選初戦、三浦俊也監督率いるベトナム代表との試合は、5月24日にバンコクのラジャマンガラ・スタジアムで行われる。
(C) bongda+, ティーラシン・デーンダー